菜「えーっ!?私と同じ大学行くの!?」
菜奈と理央の志望の大学が一緒だった事に、驚く菜奈。
理「……なんだよその嫌そうなリアクション」
菜「嫌じゃないけど……私で行けるかどうかわからないのよ?」
理「うっ…」
菜奈の学力でギリギリなのだから理央の学力では無理に近い。
菜「理央でも行ける大学とかあるんだし…」
理「あるだろうけど、俺はお前と一緒の大学に行きたいんだよ」
理央のこの言葉がこの大学を選んだ理由。
理「あんだよ、菜奈は一緒に行きたくないのかよ
菜「そ、それは……行きたいけど…」
それは菜奈も一緒。
菜「でも……これから大学受験だけどすごく大変よ?別に無理しなくても…」
理「…お、俺がいない大学で他の男と喋ってるのなんか見たくねえんだよ…」
菜「え………」
付き合うようになってから自分の気持ちを偽る事をやめた。
幼馴染だからすぐにわかるだろうけど、嘘はつきたくなかった。
理央の本音にみるみる赤くなる菜奈。
菜「あ…あたしだって他の女の子と仲良くしてるのなんて見たくないもん…」
そして菜奈も本音を打ち明ける。
理「う……そ、そうか…」
菜「が…頑張ろう…ね」
理「あ、ああ…」
しかし、言葉とはいい加減なものだ。
理「げ、限界…」
脳みそがプスプスと音を立てる。
菜「えーっ!?まだ30分しかしてないのよ!?」
先行きがすごく不安になる菜奈だった。