理「え?」
菜奈のリクエストの意味がわからなかった。
菜「…は……恥ずかしいもん」
理「あー…そっか…」
さすがに明るいままでするのには抵抗があるか。
蛍光灯のスイッチの紐をつかむ。
豆電球のような小さい光なら菜奈もOKだろう。
今点いている蛍光灯の光は2つあるうちのひとつ。
一回紐をひっぱれば豆電球になる。
紐を引っ張ると予想通り暗くなる。
しかし、暗くなりすぎて何も見えなくなった。
理「あれ?」
間違って2回引っ張ってしまったのだろうか。
もう一度引っ張る。
反応は無かった。
さらにもう一度。
パパッと2つの蛍光灯の輪が点灯した。
もう一回引っ張る。
2つの輪のうちの一つが消えた。
これでもう一回引けば豆電球になる。
確実に一回だけ引っ張った。
しかし、部屋は一瞬にして黒くなった。
……もしかして、豆電球、切れてるのか?
理「菜奈、豆電球切れてんのか?」
菜「あ……うん。いつも真っ暗にして寝ちゃうから」
まさかの電球切れ。
窓からほんの少しだけ明かりが差し込んでいるため真っ暗というわけではない。
菜奈の顔を覗く。
顔の輪郭だけがわかる状態で、目とか口とかがどうなっているのかはわからない。
目を凝らしても見えない。
理「うーん……見えん」
ここで明かりをつけてしまってもいいのだが、それだと菜奈の機嫌を損ねてしまう。
理「………ま、いいか」
自分の出した結論はこれだった。
これで最後というわけではないだろうし、ちゃんとした裸体を拝むのは後の楽しみとしてとっておこう。
顔の輪郭はわかっているので右手で触る。
下の方へずらしていくと、細くなっていく。
そのままたどっていくと、カーブを描いて顎に辿り着く。
さらに下へ。
きゅっと細くなり、首に。
そのまま下にずらしていくと、布の質感が指に触れる。
パジャマか。
見る事を諦めたためか、指先がセンサーのように敏感になっているのがわかる。
動かす範囲を指から手に変えて、肩から真下に移動する。
パジャマ越しからでも体の起伏がわかる。
胸だ。
理「えっ…と……胸、触るぞ」
菜奈の姿が見えないという事はこちらが何をしようとするのかもわからないはず。
一応言っておかないと。
菜「…………うん」
小さい返事が返ってきた。
なんとなくだけど、顔は真っ赤になってるのだろう。
手を広げ、ゆっくりと揉むように指を動かす。
理「うっ……柔らけえ…」
パジャマ越しでも柔らかいのがわかる。
夏休みの時に感じた背中越しの感触や、クリスマスの時のサービスよりも柔らかく感じる。
女の子の胸ってこんなに柔らかいのか。
妙な感動を覚えた。
ただ、それと同時に欲望が芽生えてきた。
理「ぬ、脱がすぞ」
もっと触りたい。
直球の欲望が自分を動かしている。
確か菜奈のパジャマはボタンで外れるタイプだったはず。
電器を消す前の情報を一気に頭の中で再生させる。
ボタンの数までは覚えていないがいくつかあった。
首元のボタンから外し、ひとつずつ外していく。
最後のボタンを外し、パジャマを開く。
その途端に、ふわりと暖かい匂いが鼻に来る。
石鹸の匂い。
菜奈の体臭だろうか。
すごくいい匂いだ。
残りはブラだけになる。
………………。
理「…あー…すまん…菜奈、ブラ外してくれ」
暗くて見えない以上ブラのホックが前後のどちらにあるのかわからない。
それにホックの外し方もわからない以上、下手にやらない方がいい。
菜「うん……」
菜奈の躰が少しだけ起き上がる。
ホックは後ろのタイプか。
少しいじった後、躰を再びベッドに預けた。
ポトッという音も床から聞こえた。
ブラを床に置いたのだろうか。
再び手で菜奈の躰を探していく。
肩のラインがうっすら見え、そこから胸の位置を推理して、ゆっくりと手を被せる。
手が菜奈の躰に触れた瞬間、菜奈がびくっと動く。
理「う、あ、わ、悪い」
『触るぞ』と言うのを忘れていた。
菜「う、ううん、ちょっとびっくりしちゃった」
改めて菜奈の胸を触る。
柔らかい。
理「うっ……すげっ…」
こんなに柔らかいんだ。
感動を通り越して驚きを感じる。
こちらの手に合わせて形を変えていく。
女の子の躰って凄い。
ふと、菜奈の呼吸が荒い事に気づいた。
興奮というか、気持ちいいからだろう。
…ただ、声が出ていない。
個人的には菜奈の声を聞きたい。
理「声、出してもいいぞ」
多分、菜奈の返答は拒絶だろう。
菜「だっ、だって恥ずかしいよぉ…」
予想通りだった。
そう言われるとなんとかして声を出したい。
…もう少し刺激の強い事をするか。
顔を菜奈の胸に近づけ、口に含む。
菜「ひゃうっ!?」
菜奈にはこちらが見えないから未知の刺激だったのだろう。
菜「なっ…なにっ……!?」
ヒントとしてわざとちゅうっと音をたてて吸う。
菜「だめぇっ……すっちゃやだぁ!」
それでは別の選択肢を。
舌で胸の先端をちろちろと舐める。
菜「なっ…なめないでっ…!」
それならと今度は軽く甘噛み。
菜「かむのもぉっ…!」
菜奈の両手がこちらの頭をつかんでくる。
しかし、引き離すわけではないし、押さえつけるわけでもなかった。
今の刺激に困惑しているようだ。
胸の先端から口を離す。
食べる前と違って先端は固くなっていた。
理「気持ちいいって言ってるみてえだ」
菜「〜〜〜っ!」
菜奈の手がこちらの頭を撫でている。
図星を突かれ、叩くわけにもいかないのでせめてもの抵抗のようだ。
理「…反対側もやらないとな。差別はいかん」
もう片方もぱくっと食べる。
菜「そんな差別いいって…!」
やがて菜奈の口からは言葉ではない言葉を発するようになった。
菜「やっ……あっ……んんっ……はあっ……」
エロい。
菜奈の喘ぎ声ってこんな声なのか。
普段の声とは全然違う。
少女から大人の女に変わっていく。
そんな風に感じた。
もう片方の胸の先端も固くなり、平等になった。
残るは、下か。
理「下、脱がすぞ」
ズボンと下着をまとめて指にひっかけ、おろしていく。
菜奈の返事は無いし、脱衣を促すような動きも無い。
……めっちゃ恥ずかしいんだろうな。
自分が女だったら同じかもしれない。
ズボンと下着を脱がし終え、菜奈の躰は何も纏っていない。
太腿の辺りから触り、股間まで指を這わせる。
菜「やっ……まっ……待って…」
待てない。
返事ともいえる行動は菜奈の局部に触れる事だった。
菜「ふゃあっ!?」
両足を開き、割れ目らしき部分を見るが、案の定見えなかった。
割れ目の周辺をなぞる。
菜「やあっ…そこっ…だめっ…」
くにゅくにゅとマッサージするように割れ目を揉んだりする。
菜「んゃっ…はげしっ…!」
割れ目の頂点の付近にある肉の突起のような部分を軽くつつく。
菜「まっ…そこっ…やだあっ……」
割れ目の中に指を沈ませ、潤いのある肉壁をいじっていく。
菜「りおっ……まっ……」
それと同時に突起をきゅっとつまんだ。
菜「ひぃっ……んゃあああっ!」
菜奈の躰が大きく跳ね上がる。
理「えっ!?」
夢中になって気が付かなかった。
菜奈が絶頂を迎えた。
菜奈の呼吸がある程度落ち着くまで待った。
菜「もぉ……待ってって言ったのに……」
菜奈の声は若干半べそをかいてるように聞こえる。
理「ご、ごめん、夢中になっちまった」
しかし、絶頂を迎えたという事は十分にほぐれた事でもある。
自分の着ているパジャマと下着を脱ぎ、菜奈と同様に全裸になる。
理「…入れるぞ」
菜「うん……優しくして」
菜奈の両足を持ち上げて開き、挿入しやすい体勢にする。
指で割れ目を確認し、自分のモノに割れ目を当てる。
理「行くぞ」
菜「う…うん」
菜奈の呼吸が大きく聞こえる。
吸って、吐いて、吸って、吐いて……。
吸ったタイミングで割れ目に侵入する。
そのままさらに奥へ。
何か膜のようなものがぶつかる。
それも一息に貫く。
菜「んっ………あ…あれ?」
理「ど、どうした?」
菜奈の不思議そうな声で動きが止まった。
菜「痛くない…」
一瞬、『処女ではなかったのでは?』という物騒な事を考えたが、確かに処女膜らしいものは破った。
理「ほ、ほんとか?」
菜「うん、大丈夫」
理「嘘ついてないよな?無理矢理なんて菜奈のためにしたくねえぞ」
菜「……やさしいね、理央」
理「…当たり前だ。んじゃ動かすぞ」
菜奈の中を入れたり出したりと動かし始めるのだが……。
気持ち良すぎる。
菜奈の中がこちらを襲い、射精を促してくる。
本来の性行為は子孫繁栄の為の行為なのだから気持ちいいのが当たり前なのだろう。
理「なっ、菜奈…ちっ、力抜いてくれ……出ちまう…!」
菜「わっ、わかんないよそんな事言われても……!」
初めての事ばかりなので自分も菜奈もわからない。
菜「ん……んんっ!」
菜奈が下手に力を入れたためか、ぎゅっと締まった。
理「……うっ……ううっ!」
射精してしまった。
菜奈の中に。
菜「……で…出ちゃったの?」
早漏。
理「う……幻滅したか?」
よく『早い男はモテない』なんてあるが自分はその代表なのだろう。
菜奈の両手がこちらの背中に回り、抱き寄せられる。
菜「んーん、全然。それにすぐ出ちゃったのは私の中が気持ちいいからだよね」
菜奈の優しい言葉が身に染みる。
菜「…その…ね……私もうちょっとしたいから……がんばって……ね?」
理「!」
菜奈の甘ったるい言葉に即復活。
菜「わっ、も、もうおっきくなったの!?」
理「そ、そんなエロい事言われたら誰だってこうなんだろ」
復活したので改めて動かし始める。
菜「あっ、ああーっ…りおっ、りおっ!」
一度出したおかげか、さっきより射精感が鈍く感じる。
菜「わっ、わたっ………もおっ…!」
菜奈が強くこちらを抱き締めてくる。
それと同時に菜奈の中が一気に締めつけてくる。
その強さにたまらず射精した。
菜「あっ……ゃあああーっ!」
菜奈の躰がびくんっ、強く跳ねた。
菜「あー……はーっ……はーっ…!」
菜奈は呼吸を整えようと大きく呼吸する。
次第に菜奈の中も落ち着きを取り戻していく。
ゆっくりと菜奈の中から自分のものを抜く。
終わった。
色々と溜まっていた為か、頭も体もスッキリしていた。
ただと、その代わりにある違和感を覚えていた。
理「菜奈………風呂………入らないか?」