菜「えっ?」
エアコンと行為の運動によってかなりの汗をかいていた。
密着している菜奈の躰も同様に汗が出ている。
理「い…一緒に」
菜「えっ!?」
この夜は一度しかない。
ならば、骨の髄までしゃぶり尽くしたい。
それに、一緒に風呂に入れば菜奈の裸も拝める。
菜「……う、うん」
グッとガッツポーズを取った。
どうせ見えないし。
菜「じゃ、じゃあ5分したら入って」
理「へ?」
菜奈の言ってる事がよくわからない。
菜「い、一緒だと恥ずかしいから待ってて」
ぱたぱたと自分の着替えを手に取って部屋を出た。
残念な事に部屋の外の廊下も真っ暗で菜奈の裸は見えず。
……どうも菜奈は熱しやすく冷めやすいタイプのようだ。
理「……1……2……3……4…」
5分は300秒。
理「296……297……298……299…」
パジャマを持って風呂場の前に。
理「300っ!」
一気に風呂場の戸を開けた。
菜「もっ、もう来たの!?」
理「いや、5分経ったし」
文句は言えまい。
理「…菜奈…………何その恰好…」
菜奈の恰好を見て軽く萎えた。
バスタオルを身に着けていた。
しかもがっちりと。
菜「だっ…だって恥ずかしいし…」
そりゃそうだけどさあ。
そう言いたい。
まあ一緒に入れる分だけマシか。
菜「なっ、なんで理央はは、裸なのよ!?」
理由は簡単で、菜奈が裸なら自分も裸じゃないと対等ではないと思ったから。
しかしご覧のように菜奈がバスタオルを身に着けていると逆にこっちが露出狂のようになってしまう。
けれど、ここは風呂。
理「まあ一番汚れてんのはここだし」
一応正論だろう。
菜「うー………変態」
褒め言葉として受け取ろう。
2人で一緒にシャワーを浴びるスペースはないのでかわりばんこにシャワーを浴びる事に。
最初は菜奈。
シャワーを浴びる菜奈を見て、なんとなく思った。
…こんな感じで菜奈はシャワーを浴びてるのか。
普段見ない行動を間近で見ると新鮮に感じる。
それと同時に、ムラムラしてきた。
まあバスタオル一枚だけだし。
理「……とりゃっ」
いきなり菜奈に前から抱きつく。
菜「きゃっ!?」
当然のように菜奈が悲鳴を上げる。
理「い、いやなんかシャワー浴びてる菜奈見てたらなんか急にハグしたくなって…」
菜「あ……当たってるってば!」
理「へ?」
抱擁なので胸タッチはありえない。
じゃあどこかと考えると…。
下の方を見る。
すると、自分のモノがいつの間にか大きくなって菜奈の腹部を突いていた。
こういうシチュエーションだから無意識に興奮してたか。
菜「……………」
菜奈はソレをじーっと見ている。
やはり自分の処女を奪った張本人、というか張本物が気になるか。
理「やっぱ気になるか?」
菜「えっ……う、うん」
やはり気になるのか、顔を赤くして答える。
……まあ色々知識は持った方がいいか。
理「んー…触ってもいいぞ」
菜「え、い、いいの?」
理「まあ強く握ったりしなければ大丈夫だ」
菜「……んじゃ…触るね」
菜奈は膝立ちになり、まじまじと自分のモノを見つめる。
菜「こう…なってるんだ…」
理「ん…グロいか?」
菜「んーん、そうは思わないかな」
菜奈の手がモノを優しく持つ。
手の感触が伝わる。
理「んっ」
菜「いっ、痛かった!?」
理「いや、他人に触られた事って無かったからな」
菜「……………」
菜奈はじーっとモノを見つめ、しばらくすると手が動き始めた。
理「えっ、お、おい、菜奈?」
手の動きがおかしい。
おかしいというのは菜奈の手の動きはどう見ても『しごいている』。
理「菜奈っ、その手の動きは興味とかいうレベルじゃねえぞ!?」
菜「し、知らないもん、コレが私の中に入ってたって思ったら…なんか…!」
これで菜奈の性行為に対するタイプがわかった。
熱しやすいという表現ではぬるい。
瞬間湯沸かし器。
これが一番ピッタリ合う。
菜奈の顔がソレに近づく。
まさか。
菜「………ちゅ」
入口に欧米式の挨拶といえるキスをしてきた。
菜奈の唇の柔らかさを感じる。
しかしキスはそれで終わりではなく、根本、裏筋、横とモノのあちこちにキスをしてくる。
もし口紅をつけていたら自分のモノはキスマークだらけになっていただろう。
最後にキスをしたのは最初と同じ入口だった。
しかし、立て続けにぺろっと舌で舐めてきた。
理「うっ…」
ざらっとした舌の感触が刺激的。
いや刺激的なのは感触ではなく、その光景そのもの。
菜奈が自分のモノを愛おしく奉仕している。
それも風呂場で。
今までビデオやら本やらで見たものよりも淫靡だった。
菜奈の舌は止まらない。
唾液の含まれた舌が自分のモノをねっとりとなぶっていく。
菜奈の涎まみれになっているモノの姿は自分のモノとは思えないほどエロく見える。
菜奈の顔も、妙な熱を帯び、息が荒い。
今まで見た事がないぐらいエロい顔をしている。
これが少女から大人の女になるというものだろうか。
菜「ん……じゅちううっ…」
菜奈は舌では飽き足らず、遂に口に含んだ。
口内は熱く、溶かされてしまうようだった。
唇で吸われ、舌で蹂躙され、口内で溶かされる。
射精をしたくなるのはすぐだった。
理「なっ…な…まっ…待て……でっ…出るっ…!」
菜「…え?」
こちらの懇願を聞こうとして菜奈の唇がモノから離れた。
しかし、その瞬間に射精してしまった。
白濁とした精液が菜奈の顔にかかる。
菜「きゃ………あっ……」
理「わっ、悪ぃ……出ちまった」
顔射して怒られると思った。
しかし、菜奈はぽーっとしていた。
理「お、おい、菜奈?」
つんつんと頬をつつくと、はっと我に返ったようだ。
菜「え?……あ…ご、ごめんね…」
理「…ぶっかけられてショックだったか?」
菜「ううん、理央のがかかってその匂いとか熱で何かぽーっとなって…」
……もしかして顔射で軽い絶頂を迎えたのか。
まあ怒られずに済んだ。
………それにしても……エロい。
自分の精液で汚れた菜奈の顔がどうしようもなくエロい。
……またしたくなってきた。
しかしさっきやったばっかだしここは風呂場で顔射もやっちゃったし。
ここでやろうもんならケダモノとか言われてフラれるかもしれない。
なんとか理性を保とうとした。
が、菜奈が顔にかかった精液を指で拭い、それを…。
菜「…んちゅ……」
指でちゅぱっと舐めた。
その光景を見た時、何かぷつんと切れた。
理性というものは簡単に壊れてしまうものなんだなあ。
理「菜奈―っ!!」
菜「きゃあっ!?」
菜奈を壁に押しつけ、足を持って無理矢理股間を開かせる。
理「菜奈、すまん、我慢できない」
菜「やっ、理央、やだっ、まっ…」
待てなかった。
部屋の時での性行為で割れ目がどこにあるのかは見えなくてもわかる。
いつの間にか復活していたモノを割れ目に押し付け、一気に入れた。
菜「んゃっ、んあああーっ!」
根本まで入れた後、自分のしでかしている事に軽い罪悪感を覚えた。
菜「りぉ……ひどいよぉ…」
菜奈は半べそだった。
理「ご、ごめん…でも俺、菜奈のを見てたらどうしても…」
菜「も…もおいいもん…理央はスケベで変態で、どうしようもないくらい好きって事にしちゃうんだからっ…」
菜奈の言い分はよくわからないがとりあえず許してくれてるようだ。
菜奈の了解も得たので動かし始めた。
ポジションは違えど菜奈の奥を突く事には変わりは無かった。
菜「ひっ……やぁっ…あんっ……あぁっ…!」
風呂場の狭さのためか、菜奈の声が風呂場中に響く。
だが、それよりも気になっているのは菜奈の表情だ。
目はとろんとして熱を帯び、唇はやや開き、そこから零れる涎。
少女から女になっている顔。
こんなエロい顔をしていたのか。
理「菜奈の顔……すっげぇエロくて可愛いぞ」
これが自分の率直な感想だった。
ただ、菜奈はそのストレートな感想に顔を真っ赤にしてぶんぶんと横に振る。
菜「やらぁ!見ちゃやあっ!」
そうは言ってもこの体勢では目をつぶらない限り見てしまう。
もう少しこの時間を楽しみたいが、またしても射精感が込み上げてきた。
このまま果ててしまおうと菜奈の中を一気にゆさぶる。
理「菜奈っ……このまま出すぞ…!」
菜「だっ……出してっ……理央のっ……びゅうって…!」
そのまま一気に菜奈の中に射精した。
理「ううっ……!」
菜「はっ……ゃあぁっ…でてっ……んぁっ……ああああっ…!」
射精を終え、菜奈を見つめる。
女の顔だった。
やっぱエロいよなあと思いつつ菜奈にキスをした。
結局、バスタオルははだけないまま終了となり、菜奈はシャワーを浴びてお先に風呂から退散した。
あのバスタオルは魔法とか非科学的なモノで守られているのだろうか。
自分もシャワーを浴びてさっぱりとした。
……念のため周りの床とか壁にもシャワーをかけておこう。
風呂場が情事の舞台になっていたという事実は隠蔽するべきだ。
風呂から出ると、菜奈はちょうどパジャマを着替え終えたところだった。
自分もパジャマに着替えていると、菜奈はまだいる。
理「どした?冷えないうちに部屋に戻ればいいだろ」
菜「あっ…と……その……ね………お姫様抱っこ……してもらっていい?」
それをやってもらいたいために待ってんのか。
女子のロマンというやつか。
理「あいよ、ちょっと待ってろ」
すぐに着替え、あとは寝るだけとなった。
理「ほれ、身体貸せ」
菜「うん」
菜奈は身体をこちらに預けてくる。
少しだけしゃがみ、右手を菜奈の膝裏に手を入れ、左手を菜奈の背中に回す。
そのまま一気に持ち上げる。
これでお姫様抱っこの完成。
理「気分はどうだ?お姫様」
菜「うん、すっごく幸せ」
菜奈がはにかみながら微笑む。
…つくづく菜奈が彼女で良かったと思う。
そのまま階段を上り、菜奈の部屋に入る。
そして限界を迎えた。
理「爆弾投下っ」
ベッドに菜奈を落とす。
菜「きゃあっ!?何するのよ!」
理「無茶言うなよ!推定40キロのモノを持ちながら階段昇降してみろって!」
おまけにその直前に激しい運動をして腕は悲鳴を上げている。
菜「私そんなに重くないもん!」
理「いやさすがに30キロ台じゃねえだろ」
そんなにガリガリではないはず。ちっさいけど。
菜「うるさーい!私30キロ!」
理「ええい、そんな大嘘言いまくる菜奈はこうだっ」
ベッドに飛び込み、菜奈を抱擁する。
菜「きゃあん!」
……コントみたいな事をある程度やってある程度落ち着いた。
菜「……理央の身体、あったかいね」
理「菜奈だって柔らかくてあったかいぞ」
エアコンの暖かさとは違う、柔らかい温もりを感じる。
理「…あー、こうやって抱いてるとなんかまたやりたくなるな」
菜「だ、駄目よ。もう体力ないし」
理「そうか?俺同じ事をもう4セットやっても大丈夫だが」
菜「よん………」
ベッドで理央は2発。
風呂場でも理央は2発。
2+2で合計4発。
そしてこれをもう4セット追加。
4+4+4+4+4=20。
絶倫。
菜「ま、ま、ま、また今度!また今度ね!」
多分死ぬ。
理「ん、そっか」
菜「………ねえ、理央…腕枕…いい?」
理「あいよ」
最後のおねだりに応える。
左腕を差し出し、菜奈はもそもそと動いて二の腕の辺りに頭を乗せる。
菜「…おやすみ、理央」
理「おやすみ、菜奈」
キスをして、そのまま眠りに落ちた。
朝の光を感じる。
もう朝か。
…隣には菜奈が……
いない。
理「あれ?」
まさか夜の蝶のように消えてしまったのだろうか。
ふと、枕元にメモがあった。
メモには『おはよう。朝ごはん作ってるね』と書かれてあった。
……一安心。
理「さて、今日も学校か」
ぐうっと背伸びをして菜奈の部屋から出る。
階段を下りて、菜奈がいるであろう台所へ向かう。
ほわん、と味噌汁のいい匂い。
そしてジューッと何かを焼いている音。
なんとなく、ハムエッグを想像した。
台所に続くドアを開ける。
ガスコンロの前に菜奈が立っており、絶賛調理中。
菜奈の恰好はすでに学校の制服を着ており、上着だけ羽織らずに白いエプロンを着用している。
…好きな恰好だ。
こちらに気づいたのか、菜奈がこちらを振り向く。
菜「あっ、おはよう理央」
理「おう、おはよう」
菜「今ちょうど朝ごはんできたから座って」
理「ああ」
椅子に座り、菜奈も座る。
献立は予想通りハムエッグと味噌汁。
思わず笑ってしまった。
菜「ん、どうしたの?」
理「ん、いや、なんでもない。早く食べよう」
菜「そうだね。いただきます」
理「いただきます」
朝食を食べ終え、一旦家に帰る事にした。
とりあえず寝間着を洗濯籠に入れ、制服を身に着ける。
いつもの朝。
いつもの日常が始まる。
玄関を出ると、菜奈がいた。
菜「行こ、理央」
辺りを見回す。
誰もいない。
理「……んー…あっと……その…いいか?」
菜「うん?」
理「……き…キスしていかないか?」
菜「えっ…」
昨日の出来事は夢でもないし幻でもなかった。
それを確かめたい。
菜「…うん」
菜奈はあまり考えずに返事をした。
菜奈も、自分と同じ気持ちだったのだろう。
お互いの指の間に指を入れて、握る。
通称、ラブ握り。
「「んっ…」」
お互いの動きはまったく無駄がなく、ただ純粋にキスをした。
菜奈の気持ちが伝わってくるような気がした。
唇を離し、全ては終わりを迎えた。
理「い、行くか」
菜「う、うん」
そして始まる。