ふと、変な所に立っていた。
周りには何も無く、ただ白い空間の中にいるみたい。
その空間はずっと向こうまで続き、果ては無かった。
菜「…………夢かな?」
さっきまで昼寝をしていたのだからきっとそうなのだろう。
………変な触手とか出てこないよね。
妙な警戒心が出てきたところで後ろから声がした。
理「おーい、菜奈」
後ろを振り向くと、理央が走ってきた。
いつの間に近づいてきたのだろう。
まあでも夢だから何でもアリなのかな。
とりあえず理央に話しかけよう。
菜「どうしたの理央?」
理「これ見てくれよ!」
理央が見せてきたのは巻物。
菜「……なにこれ?」
頭で考えた言葉をまんま口に出した。
理「まあ、見てくれよ」
理央はその巻物を口に咥える。
ぱっと見て忍者が何かしらの忍術を唱えるみたい。
理「…………ふんっ!」
理央が気合を込めると、ぼうんっと煙が立ち込める。
菜「ええっ!なっ、何!?」
あまりの出来事にビックリしてしまった。
一体何が起きたのだろう。
やがて煙が薄くなり、煙が消えていく。
すると、そこにいたのは……。
理央。
それと、理央。
理央と…理央。
えっ?
理央が……二人!?
菜「えっ、えええぇーっ!?」
理A「はっはっは、どうだ菜奈」
理B「すげーだろ」
菜「ぶ…分身の術?」
マンガで見た事があるけど実際にできるなんて…。
菜「ふ、二人いるけど感覚っていうか…どんな風に動かしてるの?」
理A「俺がある意味本体で、自分の体を動かす感じでもう一人を動かせる仕組みだ」
理B「といってもちょっとだけ独立してる感じだけどな」
菜「じゃあ、もう一人の理央が見ている視界はどう感じてるの?」
理A「カメラを搭載したラジコンってあんだろ?手元のモニターで覗いている感じだな」
そういう風に見えるんだ。
理A「………まあ分身したわけだし」
本体の理央が私の右側に。
理B「こういう使い方ぐらいしかないよな」
分身の理央が私の左側に。
同時に私の両腕をつかむ。
菜「えっ、なっ、何?」
両方に理央がいるためどっちを見ていいのかわからない。
その直後、頭にびりぃっと刺激が来た。
菜「ひゃにゃああぁっ!?」
変な声が出た。
菜「にゃっ……ひゃにぃ!?」
自分の感覚を研ぎ澄ますと、耳に激しい刺激が来ているのがわかった。
噛まれている。
それも両方。
菜「ずるぃよぉ………二人いっぺんなんてっ……」
両方の理央の手が胸元に伸びていく。
どういうわけかさっきまで服を着ていたのにいつの間にか裸になっていた。
手が胸に接触した同時に強く揉まれる。
菜「ひゃうっ!」
左右同時に揉まれているのに、同時でもなく左右対称でもなく独立して動いている。
しかも、自分のツボともいえる絶妙な強さ。
耳の甘噛みに加えて胸の愛撫で頭がボーッとしてくる。
いつの間にか絡まれていた理央達の腕がなくなり、支えがなくなってぺたんと床に座り込む。
どうしよう……二人いっぺんなんて……。
躰が持たないかも。
すると視界にぼろんっと男性器の二つが入った。
理A「ほれ、休んでるヒマないぞ」
理央の…………。
無意識に舌なめずりをした。
右手、左手にそれぞれを軽くつかんでゆっくりと根本、先端へとしごいていく。
理B「できれば口も」
リクエストに応えるようにまずは右の方を口に含む。
びくん、びくんと口の中で跳ねている。
気持ちいいんだ。
なんとなく嬉しくなって唇を使ってちゅうっと大きなストローを吸うように吸う。
理A「ほら、こっちも」
あ、そっか。
右の方の奉仕を止めて、今度は左。
よりどりみどり。
忙しいけど、ものすごく幸せ。
理A「ちょ……ちょっと待て菜奈!」
理B「でっ…出るって!」
気づかない内に手での愛撫が非常に早くなっている事にようやく気付いた。
ぴたっと手の動きを止めたが、遅かった。
二人同時に精が放たれた。
菜「ひゃああんっ!」
熱い精が髪、顔、胸へとかかる。
菜「もぉ……早過ぎ」
理×2「め……面目ない」
人数が倍になったからといって持続時間も倍になったわけではなかった。
早いものは早い。
理A「さて、気を取り直して本番といこうか」
寝かされる、と思ったのだが、違った。
もう一人の理央が仰向けに寝転ぶ。
理A「ほい、どうぞ」
多分、騎乗位をリクエストしているのだろう。
まあ、別にいいけど……何で?
とりあえず理央の上にまたがると、
理A「あ、逆逆。後ろ向きの騎乗位で」
後ろ向き?
よくわからないけど、リクエストならいいか。
後ろ向きになって、腰を落として理央のものをゆっくりと食べていく。
菜「んやあぁっ!」
後ろ向きだけど騎乗位は一番深く入るから好き。
早速動こうとした時だった。
Aの方の理央が私の肩をつかんで動きを止めた。
菜「えっ……な…何で?」
理A「何でって……俺の方が入ってないだろ」
もう一人の方は入っているのにさらに入れる?
わからない。
理A「ほいじゃ二本刺しするぞ」
Aのモノが入っている割れ目に当てる。
何をしようとするのかわかった。
けれど、それは未知の快楽を予感した。
菜「むっ、無理だよ……いっぺんなんて…」
理A「まあ大丈夫だろ。菜奈が壊れるだけだし」
理B「そうそう。思いっきり気持ち良くならないと」
理央のが、ずぶずぶと入り、一気に私の中がこじ開けられた。
菜「ひっ、ひいいぃぃんっ!」
菜「にゃへへへぇ〜、おなかいっぱいだよ〜」
またしても菜奈は寝ていた。
前回と違って幸せそうなので悪夢ではなさそうだ。
涎まで垂らして見事な間抜け顔。
…………ま、ほっとくか。