相変わらず?これが一番幸せなんだ

綾「うっ………はあっ……はあ…」
涼「綾、大丈夫か?」
どうも先程からふらついている。
綾「え…え、大丈夫です」
大丈夫なわけがない。
それは誰の目にも明らかだった。
涼「綾、今日は寝ていた方がいい」
綾「い、いえ…大丈……」
綾が倒れ込む。
とっさに綾の危険を感じて、抱き止める。
抱き止めて、綾がかなりの汗をかいているのがわかった。
それにかなり熱い。
涼「今日は寝ていて。あとは俺がするから…」
綾「……は…はぃ………」
息も弱々しかった。
とりあえず、布団を敷かないと。
ソファに座らせ、上着を緩め、少しではあるが楽にする。
至急、綾の部屋に布団を敷く。



布団を敷き終わり、大至急綾の元へ向かう。
涼「綾、布団敷いたから」
綾「は……はい……」
涼「いや、動かなくてもいい」
綾「え………」
ひょいと綾を抱き上げる。
綾「ひ…一人で歩けます…」
涼「今、歩かせたらぶったおれるのがオチだよ」
思ったよりも軽かった。
涼「女の子って結構軽いんだな」
感覚で言うと、43、4といったところだ。
綾「…もしかして、もっと重いと思いました?」
綾が顔をぷうっと膨らました。
涼「んー、まあせいぜい50あるかないか、かな」



綾の部屋に着き、布団の上に寝かせる。
涼「ちょっと待ってて、パジャマ持ってくる」
綾「え?」



パジャマを持ってきた。
涼「じゃあ、おとなしくしていて」
綾「そんな……自分で着替えますよ…」
涼「ただでさえフラフラなんだ。おとなしくしていた方がいいよ」
綾「……これじゃほとんど脅迫ですよ」
涼「ま、いいからいいから」
ブラウスのボタンを外し、白い素肌と白のブラがあらわになる。
ブラウスの袖も脱がし、今度は下である。
涼「はい、それじゃスカート脱がすよ」
スカートを下ろし、綺麗な足が現れる。
そしてそのままパジャマを着せる。
ほい、着替え完了と。
涼「ちょっと待ってて、すぐに風邪薬持ってくる」
足早に綾の部屋を出た。





えーと……風邪薬、風邪薬と………お、あった。
あとは水、と。




薬と水を持って、綾の部屋へ戻る。
涼「はい、薬」
綾「あ…ありがとうございます……」
カプセル状の風邪薬を口に含み、水で流す。
綾は再び布団に入った。
涼「ゆっくり寝ていた方がいいよ。夜、寝れなかったら俺が添い寝してやるから」
綾「…………私が寝込んだのを理由にして言いたいこと言ってますね……」





綾の部屋を離れ、2時間ほどしてから、再び綾の部屋に入る。
涼「綾、具合はどうだ?」
綾「ええ、だいぶよくなりました」
顔を見てみると、かなりの汗をかいている。
涼「汗、かいてるな……よし、拭いてあげるよ」
綾「あ、お願いします」
手元にあったタオルで綾の顔を優しく拭く。
パジャマの下もかなり汗をかいているな。
布団をぺいっとめくる。
綾「え?」
涼「えって、パジャマの下も汗でビショビショだろ?」
綾「じ、自分で拭けますよ」
涼「さっき、お願いしますって言ったじゃん」
綾「…………」
反論できないようだ。
涼「じゃ、早速」
上のボタンをぷちぷちと外す。
先程見た白いブラがあらわになる。
胸の上、胸の下、お腹と次々と拭いていく。
続けて下のほうも拭いていく。
涼「ほい、終了と」
綾「…………」
まだ綾は真っ赤の状態だった。





そして、4日後。
綾の風邪はすっかり治った。
だが、
涼「うっ………ゴホッゴホッ」
俺が風邪をひいた。
体がやたらと熱い。
かなりの高熱のようだ。
綾「大丈夫ですか…?」
……大丈夫じゃないみたいだ。
涼「結構…ゴホッ…やばいかも…うっ、ゲホッゲホッ」
綾「今日は、休んだ方が……」
涼「うん……そうするよ……」
仕事に向かう途中でぶっ倒れそうなので無理は禁物だ。
綾「そ・れ・じゃ」
綾はにっこりと微笑んで、
綾「私が看病しますね」




…………これじゃ俺が綾にやったのと同じやん…。
後書き
というわけで俗に言う看病ネタです。
綾の特徴は黒髪のロング、おとなしい、そして病弱という三大要素(笑)があります。
この三大要素がなければ綾は成り立たないと思っとります。
今回でまあ風邪ネタは2度目ですが、3度目……あるかな。
それでは次回にて。