アンビエントを聴きながら

ザー……
雨が降っていた。
朝からずっと降っている。
梅雨とはいえ、ここまで降るとさすがに嫌な気分だ。
綾「止みませんね、雨」
涼「うん…」
深く溜息をつく。

涼「雨って好きじゃないんだよ。まあ雨は必要不可欠な代物だけど」
綾「私も好きじゃないですね」
涼「…嫌な事、思い出してね…」
綾「……私の事…ですか」
涼「あん時もずいぶんと降っていた。いっその事全て洗い流してくれれば良かったと思ってた」
綾「今は…どうです?」
涼「…」

涼「多分、あの時よりかは嫌じゃないと思う」
綾「…」
ぎゅっと綾を抱いた。
涼「俺は…君を離したくない。ずっと、一生、永遠に」

ザー……
まだ雨は降っている。
きっとこの後も降り続けるのだろう。
綾「止みませんね、雨」
涼「うん…」
綾の温もりを感じつつ、溜息をついた。

後書き

タイトルについてですが結構前から考えていました。
3年ぐらい前になるのかな?
ちなみに元は杏里の『オリビアを聴きながら』です。
アンビエントというのはわかっていると思いますが曲のジャンルです。
別のジャンル名でシリーズ化するとか2とか3とかあるかどうかまったくわかりません。
まあ、あるとすれば重たいけれどらぶらぶなモノになるかと。
KISSシリーズと対極を成すモノです。
…あの、シリーズ化するとは限りませんので(笑)。
超余談ですが、これを書くまで綾にはまったく手をつけてませんでしたが、その間は…なんと1年3ヶ月!!!!
そんな書いてなかったんだ、俺(笑)。
うーん、浮気しっぱなしですな(笑)。
というか浮気続けるんですけれども(笑)。
それでは次回にて。