涼さんが残業なので退屈をまぎわらそうとテレビをつけた。
最初に映ったのは浮気騒動について。
……涼さんなら問題無いかな（不信度０％）。
他のチャンネルに切り替えようと思った時、浮気度チェックというコーナーが始まる。
浮気度……。
りょ、涼さんなら問題無いよね（不信度５％）。
最初の項目。
残業が多い。
……今日も残業だけど……ま、まさかね（不信度１５％）。
次の項目。
晩御飯を家で食べない。
そ、そういえば今日は食べないって言ってたけど…（不信度２５％）。
次の項目。
携帯電話を見せようとしない。
……こ、これは試してみないと…（不信度３０％）。
次の項目。
その携帯電話に暗証番号のロックがかかっている。
………りょ、りょ、涼さんなら大丈夫よね（不信度４０％）。
その後もチェック項目が続いた。
…………なんだか不安。（不信度７０％）
………………そうだ。
涼さんから携帯電話を借りてみればいい。
それでこの浮気の問題は解消されるはず。
涼「ただいま〜」
夕食を作り終えた頃に涼さんは帰ってきた。
綾「お帰りなさい、涼さん」
食事を終えて一息付いている涼さんを見た。
……た、試しに聞いてみようかな。
綾「あの、涼さん」
涼「うん？」
綾「えっと…携帯電話、見せてもらってもいいですか？」
涼「え、俺のを？」
綾「はい……だめでしょうか？」
やっぱりだめなのかな…（不信度８０％）。
涼「別にいいよ。はい」
えっ、あっさり！？
……あっさり借りれたからびっくりしたけど、とりあえずメールの中身を…。
………あ、暗証ロックされてる……（不信度９５％）。
綾「あの…涼さん……メールにロックがかかっていますけど…」
涼「そこの番号？０１０９だよ」
えっ、あっさり！？
……あっさり聞けたからすごいびっくりしてるけど、ためしに番号を…。
あ、解除できた。
………０１０９って……どんな意味だろう？
綾「涼さん、０１０９ってどんな意味ですか？」
涼「それ？綾の誕生日だよ」
……………………………………………………（不信度０％、好感度１２０％）。
………そっか。
綾「ふふ、そうでしたか」
涼「…ところで、何で俺のメールを調べようとしたの？」
えっ！？
綾「べっ、別になんでもないです！ただちょっと気になっただけですっ！」