『うん』って言って

涼「ねえ、綾」
綾「はい、何でしょう?」
涼「…………う〜ん」
綾「?……どうかしたんですか?」
涼「綾は、『うん』って言わないの?」
綾「え?」
涼「いやなに、いつも『はい』って返事だからさ……その……なんて言うんだろうな…」
ぽりぽりと頭をかく。
涼「……『うん』の方がかわいいと思う」
綾「そうですか…?」
涼「まあ、個人的な好みだからまあいいけども……」
綾「…………『うん』って言った方がいいですか…?」
涼「……できれば…………俺だけに」
綾「……」
涼「……わがまま……かな……」
すると、綾が抱き付いてきた。
涼「綾………」
綾「わがままはお互い様ですよ…」
涼「じゃあ…………『うん』って言って…」
綾「『うん』……」
……………かわいい。
普段『はい』と言っているせいでもあるためか、やたらかわいく感じた。
涼「もう一度……言って」
綾「『うん』…」
涼「もう一度」
綾「『うん』…」

後書き

個人的な趣味で申し訳ありません(笑)。
綾の返事は『はい』と答えるだろうと思う人は綾を知っている人なら10人中9人はそうだと言うでしょう。
逆に言うと、『うん』は言わないって事になります。
『うん』と言った綾はどうだろうか。
そんな考えからこの作品が出来ました。
とある同人誌で、『ん』と返事された事に非常に萌えたというエピソードを読んだ影響もありますが(笑)。
さて、『うん』と言った綾は………俺としては非常にかわいいな〜と思います。
もしかすると個人的な趣味の入った作品が今後出てくるかもしれませんが、まあ作者のご乱心に付き合ってやってください(笑)。
それでは次回にて。