春「光一君、おはよう」
光「ああ、おはよう」
春「風邪、治りました?」
光「ああ、なんとかね。ところで昨日休んだけど、何かあったか?」
春「あ、そういえば修学旅行の件でありました」
光「どんなの?」
春「泊まるホテルの部屋は私と一緒ですから」
光「………どういう事です、先生」
先生「どういう事もなにも決まったものは決まったんだ」
光「女子同士ではないんですか?」
先生「いやなに、お前と如月が余ったんでな。如月とは仲がいいみたいで如月に一緒でいいかと聞いたところ、いいですって了承してくれた」
光「じゃ、じゃあですよ。トイレとか風呂とかどうなってんです?」
先生「……………わかんねえよ」
Q:風呂やトイレは?
A:わかんねえよ
光「言ったな、おい先生」
先生「おっと、次の授業だな。じゃっ」
光「…………チャイムのチの字も鳴ってねえよ」
こっちが質問してんのにわからねえよと逆ギレをされる始末。
……なんだい?転校生名物ののけものってやつですか?
光「いいのか?俺と一緒の部屋で」
春「別に構いませんよ。光一君は嫌ですか?」
光「…………ううん」
春「それじゃ、いいじゃないですか」
………………男として見られてない?
幼馴染というランクになってるだけですかい?
光「しかし、春香のおじさんはいくらなんでも反対したろ?」
春「いいえ。『それならいい』って了承してくれました」
……………幼馴染確定ですか。
春「見知らぬ人と一緒よりも知ってる人の方がいいって言ってました」
………幼馴染の上と言ったところか?
……………修学旅行が楽しみやら不安やら……。
何かしらの進展があればいいのだけれども……。