ウシノシタクサ

春「………う……ん………」
目をこしこしと腕でこする。
ゆっくりと目を開ける。
部屋の窓から柔らかい光が届く。
部屋に設置されている時計を見る。
6時半を指していた。
確かしおりには40分に起床と書いてあった。
予定通りだ。
となりに寝ている光一を見る。
まだ寝ている。
寝ている光一をゆする。
春「光一君、朝ですよ」
しかし反応一切なし。
春「光一君」
それでも反応なし。
かなり眠りが深いようだ。
これは自分で起きるまで放っておいた方がいいかもしれない。
すると、とたとたと2、3人の足音が聞こえた。
クラスの友達が来たのだろう。
光「………ん…」
ようやく光一も起きたようだ。
それに続いて友達がドアを空けて入ってきた。
友達「春香―、起きてる?」
むくりと光一が起きた。

友達「ら!」
他の友達「らっ!」

ら=裸の音読み

春「こっ、光一君っ!何で裸なんですか!!??」
光「んー、途中で熱くなって脱いじまったんだが」
友達「いやああー!!不潔よおおぉー!!!」
光一の脱いだ理由を無視し、友達はどたばたと部屋を出ていった。
春「……………光一君」
光「は、はい」
春香から出るオーラに圧倒された。

その後、なんとか誤解を解き、その次には光一への説教だった。
春「反省しましたか?」
光「…………反省してるよ」
こんな朝っぱらからパンツ一丁で弾劾を受けてる時点でこりゃあ反省だろう。

後書き

……男性の方はまったく面白くないと言われそうですね(汗)。
次回はほのぼのとしたものを書きますのでお楽しみに。
それでは次回にて。