葵「…しょうがねえなあ……あいつら」
マッサージとアレを間違えるなんて。
和「………?」
和佳奈さんはちんぷんかんぷんのようだ。
葵「あ、マッサージの続き、お願いします」
和「はい、どこかこっている所、ありますか?」
うーん………。
葵「あ、それじゃ背中を」
和「それじゃあ、うつぶせになってください」
葵「うん」
ベッドにうつぶせになる。
和「じゃあ、失礼します」
和佳奈さんは俺の上にのっかってきた。
別に苦しくはないし、どちらかといえばもの足りない重さだった。
そして、俺の背中をぐっ、ぐっと指圧する。
葵「うっ……」
和「い、痛かったですか?」
葵「いや…気持ちいいよ」
旅行の疲れがたまっているのか、かなり気持ちいい。
そして、ついでではあるが、和佳奈さんのほどよい…その…お尻が柔らかくて…。
あったかくてやわらかくて気持ちいいなあ………。
……ちとばかし欲が出てきた。
葵「和佳奈さん、もう少し上の方を」
和「はい」
和佳奈さんは上の方を押すため、全身を少し上の方に移動する。
ちょうど和佳奈さんのお尻が俺の腰辺りに来た。
……………………はふぅ。
葵「……ふぅ……」
和「気持ちいいですか?」
葵「………ぅん………特に腰が……」
和「……………………腰?」
今押しているのは背中なのに?
目で腰の方を追う。
そして、俺の腰をじっと見る。
気持ちいい原因が和佳奈さん本人のお尻だという事にまだ気がつかない。
………まだ気がつかない。
…………………赤くなった。
ようやく気がついたようだ。
その途端、
ぽこぽこと俺の背中を叩く。
和「んもーっ、葵君!」
葵「ははは、やわらかくて気持ちいいな〜」
和「………!」
さらに真っ赤になる。
ぽこぽこからぼこぼこへと変わる。
痛かったが、腰の辺りの柔らかさに比べれば屁でもなかった。
翌日、背中全体にアザが出来たが、まあ和佳奈さんのお尻の感触の代償と言う事で。