女性の仕組み

すたすたと教室に入る。
涼「ん、おはよ」
和「おはようございます」
涼「ああ、和佳奈さんおは………ん?」
和「どうかしましたか?」
涼「和佳奈さん………その眼鏡は?」
昨日までつけていなかったのでいきなり視力が落ちたわけでもあるまいし。
和「ええ、喜久子さんがプレゼントしてくれたんです」
涼「………………」
和「どうか……しましたか?」
涼「んー、いや…別に………」
別にという問題ではない。
よく眼鏡をしている女性が眼鏡を外すと美人だったという『眼鏡っ娘、メガネ外すとアラ美人』という定説がある。
だが、和佳奈の場合、素が美人なのでその定説にあてはまらない。
美人は何をつけても美人なのだ。
これは名言だろう。

涼「綾さん、いる?」
今日は体調が悪かったため、大学は休んでいた。
先程電話をしたら大丈夫のようだった。
とりあえず見舞いに行くことにした。
綾「あ、はい」
奥の方から声がした。
早速そっちの方へ行く事にした。

声がしたと思われる綾さんの寝室の前に着く。
涼「綾さん、開けるよ」
綾「どうぞ」
カラカラと戸を開けると……
涼「………………………………………え」
………………綾さんの頭に…………猫耳。
綾「懸賞で当たったんです。それでこの紐をひっぱると…」
その猫耳についているのであろう紐をくいっ、とひっぱる。
直後、ぴこぴこっと猫耳が動く。
涼「…げほっ…!」
血を吐く。
綾「りょっ、涼さん大丈夫ですか!?」

美人はかわいいものをつけるとそれは凶器となる。
これもまた名言だろう。

後書き

作者御乱心モードです(笑)。
なんか無性に書きたくなりました(笑)。
まあ次回はここまで壊れることはないと思いますので。
それでは次回にて。