どいつもこいつも

芹「んー…」
辺りを見回す。
メンバーは全員いるし、梨花や美夏、それに潤子もいる。
芹「ちょっと試したいゲームがあるんだ」
涼「ゲーム、というと?」
芹「ゲームというより、ルールだね。放銃した人が罰ゲームを受けるってやつ」
臣「へえ、面白そうじゃん」
芹「で、臣と眞一郎と涼は代わりに梨花達が受ける」
梨「ちょっ、ちょっとあたしらが受けるの!?」
芹「まあ、そんなにキツイのはないと思うから。それにゲームだよ」
梨「……まあ、いいわよ。美夏と潤子は?」
美「私もいいです」
潤子「別にいいわよ」

洗牌中
涼「で、罰ゲームというのは?」
芹「とりあえず、紙に罰ゲームを書いてくれたね?」
臣「ああ」
芹「で、紙をこのボックスの中に」
眞「くじみたいにひくわけか」
芹「そう。ひくのは放銃、つまりロンされた人がひいてその罰を受ける」
臣「…で、潤子達はどうすれば?」
芹「潤子が涼。梨花が臣。美夏が眞一郎の代わりに受ける。ようは生贄だね」
潤子「…あんたアッサリと言うわね」
涼「まあ、そう簡単にロンされるってのはないからな」
芹「まあね。それに相手の待ちを予測する練習にもなる」

で、開始。
芹「ロン」
涼「速ええな、この展開」
眞「くそっ、シャボ待ちかよ」
芹「じゃ、眞一郎、くじを引いて」
眞「おう」
ごそごそ…
眞「よっ」
紙に書かれていたのは『デコピン』。
臣「上がったやつがデコピンできるのか?」
芹「そう。じゃ、行くよ」
美「は、はい」
ビシッ
美「あうっ」
涼「せっ、芹禾さん本気ですか!?」
デコピンをぶっ放した部分が赤くなっている。
芹「当然」
涼「…怖いですよ、芹禾さん」

次の対局
眞「ロン!」
臣「うおっ!」
梨「あんた何やってんのよ!」
臣「しゃあねえだろ。現物なかったんだからよ」
芹「じゃ、くじ引いて」
臣「おう……よっと」
『デコペン』
梨「ペ、ペペペ、ペン!!?」
涼「指の代わりにペンでやるやつか」
眞「じゃ、早速」
バシッ
梨「うあっ!!」
あまりの痛さに喰らった部分を激しくさする。

次の対局
涼「ロン」
臣「今度はお前かよ!」
梨「臣っ!アンタわざとやってない!?」
芹「じゃ、くじ」
涼「はいはい……よっ」
『デコピン改』
梨「…何、この『改』は」
涼「俺が書いたやつでね、こう…アイアンクローみたいに顔を覆って、中指をぐいっと引っ張ってかますんだ」
梨「……アンタ覚えてなさいよ」
涼「じゃ、早速」
ボキッベキッ
梨「ちょっ、指バキバキ鳴らさないでよ。怖いわよ」
涼「おっと、忘れ物と」
中指に金属製の指サックを装着。
梨「ちょっ、ちょっ、ちょっ…ちょっと何!!!!」
涼「これがデコピン改」
バコッ
梨「あ゛う゛っ!」
臣「……お前、とんでもねえ罰ゲーム入れたな」
あまりの痛さにうずくまる梨花。

涼「ロンッ!」
芹「おっと…」
涼「よーし、ようやく芹禾さんに一太刀浴びせたな……よっ」
くじを引くと、
『センブリ茶』
眞「あ、俺が書いたやつだ」
涼「確かすげえ苦いお茶だったな」
芹「どれどれ…」
ぐいっと一飲み。
芹「…あまり苦くない」
涼「本当ですか?どれ…ぐあっ」
臣「…芹禾の味覚はあまりあてにならないな」

眞「ロン」
臣「うおっ」
梨「臣っ!」
臣「単騎待ちなんかわかんねえって!」
眞「で、くじね……よっ」
『卵』
梨「何、これ?」
芹「ああ、俺が書いたやつで、はい」
ひょいと卵を渡す。
芹「スプーンで割って、中身を食うんだ」
梨「まあ、別に普通の卵…」
かしょっ
梨「びぃやあああっ!!!!」
中身を見た刹那、卵を放り投げた。
芹「おっと、もったいない」
梨「なっ、何よその孵化になりかけのようなやつは!!??」
涼「あ、ベトナム料理のやつでしたっけ?結構栄養があってベトナムではポピュラーなやつか」
芹「はい、罰ゲームだから食べて」

しばらくお待ちください

梨「はあ…はあ…はあ…」
眞「…すげえな、卵1個食うのにこんなに息が切れるなんて」

芹「ロン」
臣「げっ、またかよ」
梨「臣……」
梨花の後ろに何か禍々しいオーラが出ている。
芹「さて、くじはと…」
『スネギロチン』
梨「いやあぁ――っっ!!」
臣「あったな…昔の番組で。確か500グラムぐらいの鉄アレイをスネに当てるんだったな」

準備完了
机の上に素足を乗せ、さらにその上にはヒモで吊ってある鉄アレイ。
涼「……」
梨「な、何よ」
涼「…いや、意外とうまそうな足してんなと思」
バキッ
パンチ炸裂
梨「あんたぶっ飛ばすわよ」
涼「すでに飛ばされそうなんだが…」
芹「じゃ、カウント0でいくから」
梨「ゼ、0ね」
芹「5、4、3」
ゴトッ
梨「お゛う゛っ!」
臣「ひでえ…気の緩んだ状態で落としやがった」

その後、グロ画像サイト10分間閲覧を見る等の過酷な罰ゲームを受け、ゲームは終了した。
芹「結局、罰を受けなかったのは涼だけか」
臣「すごいな。この状況でロンされねえなんて」
涼「…後ろからな、『もしロンされてみなさいよ。あなた、命がないわよ』みたいな殺気が出っ放しなんだよ」
芹「なるほど…」
眞「とりあえず、残りの罰ゲームはどんなだったんだ?」
芹「ああ、ちょっと見てみようか」
箱の中を除くと、1枚あった。
芹「残りは1枚だけか」
涼「ああ、多分俺のだ。デコピン改以外にもう1つ書いたから」
潤子「どんなの書いたの?」
ひょいと紙を取り出す。
涼「じゃ、潤子さん。読んで」
潤子「えーと……『官能小説朗読』……」
空気が変わった。
非常に冷えた。
寒気よりも、もっとぞっとする何かが。
潤子「……なに、これ」
その空気を変えた人が言う。
涼「い、いや、こういうのもありかと思って…」
そして空気を変えさせてしまった人が言う。
潤子「問答無用っ!!」
ズガガガガガッ!!

臣「…『ファミコンロッキー』みてえな効果音だな」
芹「作者の年がバレそうな効果音だね」
眞「うし、じゃ今日は解散だな」
芹「じゃ、涼。後片付け頼むね」
涼「……おう」
血の海に沈められた涼はただその一言を言うのが精一杯だった。

後書き

今回のタイトルはTOKIOから。
どいつもこいつも何やってんだか、というネタでしたので。
ちなみに本文にあったグロ画像サイトは実際にあるのを。
スレのある画像UP板で猟奇な絵のスレがあればかなりの確立であると思います。
人体改造系と言うんですかね。
血とか内臓がない分余計猟奇的に見えます。
10分ぐらいそのサイト見てると精神に支障をきたすのであまり見ないほうがいいでしょう(マジで)。
それでは次回にて。