End roll

涼「さて、こんなもんかな」
部屋の片付けを終えて一息つく。
結婚式を終えてあとは同棲のみ。
時計を見た。
ぼちぼち潤子さんが来る頃か。
ピンポーン。
その時玄関のチャイムが鳴る。
涼「ん、来たかな?」

玄関のドアを開けると、予想通り潤子さんがいる。
涼「……えっと……おかえりなさい…かな」
これからはここが潤子さんの家になるのだからこれが正しいのだろう。
潤子「う…うん……えっと……ふ、ふつつかものですがよろしくお願いします」
涼「え……ぷっ…」
潤子さんの思わぬ発言に笑った。
潤子「もう!笑うとこじゃないでしょ!」
涼「しょうがないじゃん、潤子さんがそんな事言うなんて…」
潤子「もーおっ!離婚よ離婚っ!」
涼「早過ぎでしょ」
下手をすると国内最速で離婚してしまう。
涼「……でも、それでいいと思うよ、俺は」
ぎゅっと潤子さんを抱く。
潤子「あっ…」
涼「別に変に行儀良くしなくてもいいし、ちょっとぐらい料理下手でもいいさ」
潤子「涼君…」
涼「俺は、そんな潤子さんを好きになったんだから」
潤子「……ありがとう」
涼「一緒にさ、笑って泣いて喧嘩して、楽しもうよ。二人で」
潤子さんはその言葉の返事をするように、ぎゅっと抱き返してきた。
潤子さんの顔がぐっと近づく。
潤子「涼君」
涼「うん?」
潤子「大好き」
唇と唇が触れ合う。
外の空気が暖かい。
春の陽気。
2人の門出を祝福するかのような春の日差し。
2人は春の暖かさと共に幸せを堪能していた。

後書き

今回のタイトルは浜崎あゆみでした。
と、いうわけでLOVESONGはこれにて完結です。
書き始めたのが2004年ですから6年以上ですか…。
今までの中で最長ですね。
まあだらだらと書いたからこんな風になってしまったという方が正しいですね。
ちょうどこれを書き始めてからGW、夏コミ、冬コミと掲載ペースを決めたのも原因で………。
言い訳だらけでスミマセン(苦笑)。
でもまあ、無事に完結して良かったです。
これが本音です。
さて、LOVESONGが完結し、新たにプロジェクト『ACTRESS』を開始します。
内容はまだ内緒の方向です。
冬コミの時は2、3話できてるといいなあと考えています。
では改めて……読んでくださってありがとうございました!
それでは新プロジェクトにてお会いしましょう。