大阪行きは何番ホーム

昼。
茜「おーい、涼。お好み焼き食わへんか?」
涼「お好み焼き?んー…」
まあ大阪人だしうまいとこなのかも。
涼「別にいいけど」
茜「よし、決まりや。ほないこか」

ジュー
いい音を立ててお好み焼きができる。
涼「よし、食うか」
茜「あ、ちょって待ってな。すみませーん、ライスたのんます!」
涼「……は?」
ライス?ご飯?
トトンと2人の前に置かれる。
涼「……茜、何だこれは?」
茜「ライスやん」
涼「何故に!?」
茜「いや、食べるやろ普通」
涼「……お好み焼き定食?」
茜「そう。基本やろ」
涼「…俺は邪道だと思うぞ」
一応食べたものの。感想として『微妙』だった。

しばらく遊んで夕方。
茜「なあ、晩飯どないする?」
涼「ああ、そういや考えてなかったな」
茜「俺の家で食べていかへん?作ったるで」
涼「お、いいの?それじゃ遠慮なく」
茜「晩飯はお好み焼きでええやろ」

涼「昼飯で食ったろ!?」
茜「アレは店のものやん。俺のとは完全に別モノやん」
いやお好み焼きというカテゴリーにぎっちりと入るのだが。

で、仕方なく食べる事に。
ご飯は遠慮した。
涼「……さすがに連チャンはキツイ…」
お好み焼きは好きな範囲に入るが連続となると話は別。
熱いモノを食べるとやはり冷たい飲み物が欲しくなる。
涼「何か飲み物ねえか?」
茜「冷蔵庫に色々とあるから取ってええで」
涼「ん」
ガチャッと冷蔵庫を開ける。
コーラ、オレンジジュースに牛乳と種類が豊富。
涼「何にすっかな……ん?」
扉側の棚に入ってある焼肉のタレの横に見慣れない物体が。
いや、そのモノについては見慣れているが、この冷蔵庫の中に入っているわけがないモノがある。
乾電池。
涼「……茜、何で乾電池が入ってんだ」
茜「へ?普通入れとくやろ?」
涼「……なんでやねん」
思わず関西風のツッコミが出た。

後書き

今回のタイトルは吉田拓郎から。
大阪ネタのメドレーという感覚で書いてみました。
テレビでも大阪の特殊な府民性が割と話題になってるようです。
掛布のモノマネは嘘クセェ気もしますが(笑)。
ただまあ大阪から見ればこれらの行動を一切しない我々が特殊に見えるんでしょうけど(笑)。
極端な話、他県からすれば『変だ』と言われるかもしれない事を各々やってるのでしょう。
次回からラストの話になります。
それでは次回にて。