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梨「まったく、あの4人ったら人騒がせよね」
美夏と家に帰り、制服から私服に着替える。
美「…………」
一方、美香は無言で服を着替えている。
……美夏の態度がおかしい。
いつもなら返事があるはずなのに。
梨「美夏、どうしたの?学校にいる時から変よ」
美「………ねえ、お姉ちゃんは………私の事好き?」
馬鹿馬鹿しい質問だった。
梨「何言ってんのよ、妹を嫌いになるわけないじゃない」
美「……そうじゃない」
梨「え?」
美「そんな答えなんか聞いてない!」
美夏が一気に近づいて私の肩をつかむ。
凄い力だ。
美夏にこんな力があったなんて。
美「妹とかじゃない!私はお姉ちゃんの事が大好きなのに!」
頭を殴られたような衝撃だった。
まさか美夏が私をそんな風に想っていたとは。
梨「ば……馬鹿じゃないの………潤子も、和佳奈も…あんたも……」
拒絶の言葉を吐く。
しかし、その言葉を吐き出している自分に違和感を感じた。
これは本心?
梨「あ……あたしはレズなんて……」
違う。
何が?
美「私……お姉ちゃんになら何をされてもいい…」
やめて。
壊れてしまえ。
妹が大事なだけのはず。
大事じゃなかったら、この気持ちは何?
違う、そんなわけない。
じゃあ、どうして妹を突き飛ばさないの?
……………………私は美夏が……。
それでいい、狂ってしまえばいい。
美夏、お願い、それ以上言わないで。
美「お姉ちゃん……好き」
美夏が私を強く抱き締めた。
美夏の体温が暖かい。
そう感じた瞬間、何かが切れた。
それと同時に自分の中に眠っていたケダモノのようなものが動き始めた。
梨「美夏っ!」
叫ぶと同時に、美香を押し倒した。
ドンッと大きな音がした。
美夏の顔が近い。
梨「はーっ、はーっ、はーっ…」
自分の呼吸が荒い。
まるで猛獣だ。
が、その猛獣の塊とも言える本能は目の前の光景に静まってしまった。
美夏が泣いていた。
しまった。
梨「ごっ、ごめんね美夏!いきなり押し倒して…!どっかぶつけた!?」
美「……ううん、違うの………お姉ちゃんも私の事が好きってわかって……」
ゆっくりと自分の本能が穏やかになっていく。
ああ、そうだ。
この子はいつも優しい。
梨「……美夏はあたしと違って優しいね」
美「…お姉ちゃん」
梨「…美夏、好き」
美夏にそっとキスをした。
美夏の唇は柔らかく、少し甘酸っぱい味がした。
唇を離す。
梨「キス、しちゃったね…」
一線を越えたという背徳感は無い。
ただ、なんとなく照れてしまう。
美「ねえ…お姉ちゃん………ベッドで……しよ…」
梨「…うん」

先程と同様に美夏をベッドに押し倒す。
ただし、今回はゆっくりと、優しく。
美夏は着替え途中だっためか、制服のブラウスだけしか身に着けていなかった。
梨「ぬ、脱がすね」
美「うん」
ボタンを一つずつ外していく。
ボタンを全て外し、ゆっくりと広げる。
残ったのはブラとショーツのみとなった。
何度も見たはずなのに妙に新鮮に感じる。
美夏にぴったりのかわいいブラに手をかける。
梨「えっと、ホックはフロントだっけ」
美「う、うん」
ホックの部分に指をかけ、外す。
するりとブラは外れ、小さ目の胸が露わになる。
……可愛い。
自分の胸が大きいという自覚はあるが、自慢とは思っていない。
こういう小さい胸の方が魅力的に感じる。
美「お、お姉ちゃん……そんなに見ちゃやだ………」
そう言われても見ていたくなるぐらいだ。
ただ、この胸は自分が犯してもいい。
先程まで静かになっていた本能がゆっくりと動き出す。
美夏の胸を優しくつかみ、揉んでいく。
美「んんっ……はっ………あっ……」
今まで聞いた事のない美夏の声。
可愛らしくもあり、色っぽくもある。
続けざまに胸の突起を口に含む。
美「ふゃああっ……そ…こっ……だめぇ…」
『だめ』と言ってはいるが拒絶はしていない。
不思議なものだと思いながら、ショーツに手を伸ばす。
ゆっくりとショーツを下ろしていく。
美「まっ……まって……おねえちゃん…!」
梨「え?」
もっとじっくりやってからショーツを下ろした方が良かったのだろうか。
美「その……おねえちゃんにもしてあげたい」
胸を打たれた。
奉仕的な言葉がなんとも美夏らしい。
梨「ん………じゃ…脱ぐね」
自分で脱いだ方が恥ずかしくないと思い、脱いでいく。
しかし、脱げば脱ぐほど恥ずかしくなっていく。
自分で脱ぐと言った手前、途中から脱がしてもらうわけにはいかない。
恥ずかしい。
まさか美夏に自分の裸を見せるのがこんなにも恥ずかしいとは。
ブラを外し、大きい胸が美夏の前にさらけ出される。
梨「あ、あたしの胸ってただ大きいだけだし、美夏のに比べたら変かも…」
自慢ではなくコンプレックスのような気がしてきた。
美「……そんな事無いよ」
美夏の手が私の胸に触れる。
梨「ひゃうっ…!」
美「お姉ちゃんの胸………おっきくて素敵よ」
手はゆっくりと力を強めていく。
梨「はっ……あぁっ…!」
大きいと感度が鈍いようなイメージがあったが、それは迷信だ。
揉まれる度に声が出てしまう。
今度は美夏が私の突起に口をつける。
梨「みかぁ……そんなとこ……食べないでっ……!」
頭の中がボーッとしてくる。
終わりが近いような気がしてきた。
梨「みかぁ……」
ショーツを自ら下ろし、全裸になる。
美夏の片足を持ち上げ、開脚させる。
そして、自分の割れ目を美夏の割れ目に近づけた。
梨「…その……まだ学生だからさ、中途半端だけど、卒業したら…その…」
美「……うん……」
双子。
そのメリットは多くを語らずとも本意がちゃんと伝わる事だ。
梨「…いくよ」
自分の割れ目と美夏の割れ目を接触させる。
『『ふゃあああっ!』』
完全に同時に声が出た。
これもまた双子の宿命かもしれない。
お互いを貪るかのようにぐちゃぐちゅと擦り合わせる。
梨「美夏…美夏ぁ!」
美「お姉ちゃんっ……おねえちゃぁん!」
私が美夏の名前を呼ぶ。
そして美夏も私の名前を呼ぶ。
何回でも何十回でも叫びたい。
今、好きな人と結ばれている事をもっと覚えていたいから。
ぐちゅっ、
一番敏感なところがお互いに触れた。
直後、下半身の奥で何かが弾けた
『『あっ……ああああぁぁっ…!』』
同時に果てた。
快楽の波が襲い、そしてゆっくりと通り過ぎる。
梨「ふーっ……はーっ…」
呼吸を整え、美夏のすぐそばに寝転ぶ。
梨「美夏……大好き」
美「うん……私もお姉ちゃんの事が大好き…」
美夏にキスをして、そのままゆっくりと眠りについた。

翌日。
潤子「……ほっほーん…」
ニヤニヤする潤子。
というのも私と美夏は腕を組んでいるのを見たからだ。
梨「な、何よ、大事な妹と腕組んで悪い?」
『昨晩こういう事がありました』と訳せる言い方だ。
潤子「まあ、これであんたも私達の仲間入りって事ね」
潤子がニヤニヤを超えて下卑た顔になっている。
…殴りたい。泣くまで。
梨「潤子、あんた美夏に手ぇ出してみなさい?マジでブッ殺すわよ」
潤子「やだー、梨花さんったら『ブッ殺す』なんてお下品〜」
梨「ブチ殺すわよ潤子!」
………ま、よく考えたらこういう結果になったのって潤子なのよね。
そういう意味では潤子に感謝、か。

後書き

女同士、生徒と教師、そして姉妹。
今回のプロジェクトではこの3つの百合を目標にしていました。
なんとか書ききったというのが本音です。
さて、次回は最終話となります。
それでは次回にて。