涼「…………………」
綾「どうしたんですか?」
じっと綾の瞳を見る。
涼「……」
じーっと見る。
綾「りょ、涼さん…」
ここまで徹底的に見られる事はなかったため、紅くなる。
涼「んー、いやなに、改めて見てるんだ」
綾「え?」
…………やはり改めて見ると……。
黒く輝く長い髪。
色白で細く、胸もかわいらしく感じるほどの小ささ。
料理もうまいし優しいしで3拍子どころか5拍子も6拍子も揃っている。
どこを探せば悪いところが見つかるのやら。
涼「好きだよ」
その途端、ボンッとさっきよりも紅くなった。
綾「りょっ、涼さん!」
涼「10年経っても愛してるよ」
綾を優しく抱擁した。