涼「うーん……………」
指輪と睨み合っていた。
理由はすごく簡単である。
なんとかして子供なる方法だ。
信「何故に子供になろうとしているのじゃ?」
涼「そりゃ簡単ですよ。子供に戻りたいですから」
綾や母さんの場合から見ると、もしなれれば俺も子供になるだろう。
あとは、方法だ。
男はなれなくて女がなれる………。
ということは………………。
涼「よし…」
綾「髪の毛を、ですか?」
涼「ああ、ちょっと試したい事があるんで」
綾「…………指輪の件ですか?」
涼「うん、どうしても子供になりたいなと」
綾「別にいいですけど……髪の毛を指に巻いてその部分に指輪をはめるんですか?」
涼「まあ、それでダメだったらおとなしく諦めて………また綾を子供にしてかわいがる事にするよ」
綾「もう………」
指に綾の髪の毛をくるくると巻く。
涼「よし、これなら………いくかも」
綾「もし、これで子供になったらおじいちゃんでもできるって事ですね」
涼「でも………せいぜい15年くらいしか若返らないから母さんと同様にあまり変化ないかもしれないなあ…」
信「ま、わしの場合は無意味じゃの…」
涼「よし、やるか」
ぐっと指輪をはめた。
その直後、
ぼわん
涼「よし、煙が出た!成功だ!」
なんとか成功した。
そのおかげで景色が広くなっている。
背の小さいため、部屋もかなり大きい印象を受ける。
涼「おーし、なんとか小さくなれた」
綾「……………」
涼「あ、綾?」
綾「かわいい………」
いや、かわいい言われても…。
信「ずいぶんと小さくなったの、綾よりも小さいの」
涼「まあ、ガキのころはけっこう小さくて、せがのびてきたのが小4のころからだから、まだのびていないころだな」
………………どうも子供になっちまったせいかしゃべり方が……。
涼「まあいいや、子供になれたし、やることはやったからあとはもとにもどるだけだ」
信「どうやって戻るのじゃ?」
涼「まあ、コーフンすればもどりますからエロ本でもよめばすぐにでも」
綾「えっちな本なら私が捨てましたよ」
涼「え――――――っっ!!??」
それじゃどうやって戻るんだ!?
綾「私がいるのにそれはひどいですよ」
涼「じゃあ、おあいてしてくれるの?」
綾「いいえ」
涼「……………………ということは?」
綾「しばらくは私がかわいがります」
涼「え―――――――っっっ!!!もとにもどしてくれるんじゃないの!!??」
綾「だって、かわいいんですもの」
そうおっしゃいましても……。
信「ま、無理に子供になろうとした罰じゃな」
そ、そんな……………。
その直後、体が宙に浮く。
涼「わ、わっ!」
腹の辺りに腕があった。
後ろを向くと………………母さん!?
涼「かっ、かあさん!何やってるんですか!?」
綾の母「あらあら、こんなにかわいくなっちゃって」
か、かわいいってあんた……。
綾「もう、涼さんは私のですよ」
バッと綾にもってかれる。
俺はモノ扱いですか。
涼「ちょ、ちょっとまって!おれのたちばは!?」
綾・綾の母「ありません」
そうきますか…………。