綾「むう………」
涼「……どうした?鏡とにらめっこして」
正確に言うとにらめっこというより別の方を見ていた。
綾「……………その………」
原因を聞こうとしたが、途端に真っ赤になった。
涼「?」
綾「…耳、貸してください」
涼「?ああ」
綾「……………あの、胸が小さいのって……嫌いですか?」

コンプレックス・コンプレックス

涼「……どうしてまた?」
綾「実は……胸が小さくなったんです」
涼「………ああ、なるほど」
まあ大きくなれば小さくなる時もあるからな。
綾「元々、小さいのが余計に小さくなってしまって………嫌ですよね?胸の小さい女の人って……」
涼「………ふふ」
ふわふわと頭を撫でる。
涼「俺は綾の胸が小さくなろうと関係ないさ。俺は、ね」
そっと耳元でささやく。
涼「綾の胸が好きなんだから」
綾「…………はい」
赤くなりながらも、ほっと安心したか微笑む。
涼「しかし、そんなに小さくなるものなのか?まったく気がつかなかったけど」
綾「でも、ブラのカップがすごく大きかったんです」
涼「え?……………ちょっとそのブラと別のブラと見比べた?」
綾「いいえ」
涼「じゃあ、早速比べるといいよ。多分、綾の胸が小さくなってないと思うから」
綾「?…はい」

涼「どう?」
綾「これ……サイズが違いますね」
涼「と、なると………このブラは母さんのだな」
綾「そういえば2日前にどういうわけか泊まりに来ましたね」
涼「多分、その時に忘れたんだろうな」
綾「もしかして、お母さんのブラだったって知ってたんですか?」
涼「いや、洗濯されてゆるくなったかもって思ってさ。それに…」
綾「それに、何です?」
涼「…………………言うか。そっちの方が反応が面白いからな」
綾「え?」
涼「いやなに、こっちの話。だってさ、しょっちゅう胸触ってるんだ。変化があったらすぐに気付くし」
綾「……………」
案の定、真っ赤になった。
ま、こっちの反応の方がかわいくて好きだけど。

後書き

すんませんね、趣味むきだしの作品で(笑)。
設定ではある程度胸はあるのですが、胸が小さいのを気にしているという裏設定があったりします。
貧乳思考とでも言うのでしょうか。なんとも腐った思考ですな(笑)。
それでは次回にて。