涼「うー…暑い…」
テレビでは本日の気温は過去最高のようだ。
汗がだらだらと出てしょうがない。
かといってクーラーを効かせると身体にはよくない。
と、なると涼む方法は団扇ぐらいしかないわけで。
ぱたぱたと仰ぐ。
綾「涼さん、今日の晩御飯はどうしますか?」
涼「…ああそうか…晩飯を食べないと」
さすがに食わないのは問題だ。
素麺なんかもいいが、正直なトコロこれでは夏を乗り切れない。
綾「……それでは熱いものはどうです?」
涼「…成程。暑い時には熱いものを、か」
熱いものを食べれば汗をかいて、その汗が涼しくなって涼めるという寸法だ。
涼「うん。それじゃあ…カレーなんかはどうかな?少しスパイスの効いた感じで」
綾「わかりました。早速作りますね」
暑さを我慢しつつ、夕食に。
献立はもちろんカレー。
早速一口。
…うん、ちょうどいい辛さだ。スパイスもほどよく効いてる。
水は飲まない。
飲んでしまうと辛さが口の中全体に広がってしまうため、飲むのは食べ終わった後。
ちなみにどうしても我慢できない時は氷を口に含むのがいい。
だらだら汗をかきつつ、完食。
涼「ふー…」
汗が冷えて、すーっと体が涼しくなってくる。
涼「夏に熱いものを食べるのもいいなあ…」
綾「そうですね、これなら健康的に涼しめますしね」
涼「それもあるけど…」
綾「…他に何かあります?」
涼「目で楽しめるとは思ってなかったよ」
綾「え……あ……」
涼「綾がノーブラだったのは予想外でした」
当然、綾も辛いカレーを食べていたので汗をかなりかいている。
そのため、着ているブラウスも汗で透けている。
ところが、胸の部分には本来つけているであろうブラの布が一切見えない。
見えるのはかろうじて膨らみのある曲線と目をこらさないとわからないぐらいの綺麗なピンクの部分のみ。
綾「そ…その…暑かったものですから…」
夏は女を大胆にさせる。
それはこの娘さんだって例外ではない。