KISS -12th-

涼「おーい、綾。朝だよ」
綾「すー………すー…………」
珍しく綾がお寝坊だ。
まあ昨日はちょいとばかり激しかったせいでもあるけれど。
涼「おーい…」
ぽんぽんと叩く。
綾「すー…………」
おや、寝息が止まった。
起きたかな?
綾「キスしてくれれば起きます…」
…………この娘さんは…。
どこからそんな知識を手に入れたのやら。
涼「本当だね」
綾「はい…」
ひょいと乗っかり、わざとベッドをギシッと言わせる。
その音にぴくっと反応したらしく、おそるおそる目を開けた。
その直後、思いっきり真っ赤になった。
そりゃ、超が付く程の至近距離だからだ。
そうそう俺を誘おうというのがそもそもの間違い。
こういう方向は俺の得意分野だ。
ある種、趣味が綾みたいなもんだ。
ぴっ、と綾の唇に指を当てる。
涼「……はい、起きたのでキスはなし」
その一言で余計に赤くなったのは余談だ。

涼「おーい、綾。朝だよ」
綾「すー………すー…………」
またしても珍しく綾がお寝坊だ。
まあ昨日はかなり激しかったせいでもあるけれど。
涼「おーい…」
ぽんぽんと叩く。
綾「すー…………」
おや、寝息が止まった。
起きたかな?
綾「キスしてくれれば起きます…」
…………この娘さんは…。
しかしどこからこんなテクを手にしたのやら。
綾「とろけるようなキスしてほしいです……」
…………どうしてもこの娘さんは主導権を握りたいわけですか。
涼「わかった」
綾「それでいて甘酸っぱい……え?」
涼「では」
ちゅっ

しばらくお待ちください

涼「ふう…」
腰が立たなくなるぐらいのキスをしてほしいとは言ってなかったがまあサービスと言う事で。
さてと、しばらく綾も起きれないみたいだし、朝食は俺が作るとしますか。

後書き

今回はちょっと趣向をこらして一挙2話掲載を。
2話と言うほど長くもないんですけれどね(苦笑)。
もうこのシリーズもどこまで続くのかわからん状態ですが、まあ続ける限りやってみたいもんです。
それでは次回にて。