綾「嫌っ……!もう、やめてぇ…」
涼「それは無理だな。ほれ」
綾「痛っ……!」
涼「こんなので痛がったら、この後は地獄だよ…」
綾「もう嫌ぁっ………!」
……読者のみんな、勘違いしないでくれ。
今、綾にやってるのは足の裏マッサージなんだ。
足の裏にはいくつかのツボが数多くある。
そしてそのツボをぐっと押して痛い場合、その部分が悪いということだ。
涼「よっ」
適当な部分をぐっと押す。
綾「……っ!」
あまりの痛さに言葉が出ず、口を開けたままになっている。
涼「んー、ここは…胃腸だな…」
……最初のツボから徐々に痛そうになっているのは気のせいだろうか。
涼「ほい、終了」
綾「はぁ………はぁ……」
綾は息も絶え絶えの状態だった。
……綾、不健康。
涼「綾、お疲れ様」
綾「……今度は涼さんがマッサージ受けてください」
え?俺?
涼「構わないよ。どうせ俺は健康だし」
綾がむうっとふくれっ面をした。
綾「とにかく、横になってください」
……ははあ、俺に反撃するつもりか。
でもお生憎様。
俺は特に不健康な所は一箇所もないんだよ〜。
涼「はいはい」
ごろりと横になった。
綾「…………」
ふと、綾がにやりと笑ったのは気のせいだろうか。
足の裏に何かがあたった。
綾の指ではない。
もっと細い何かだ。
綾「えいっ!!」
綾が掛け声を出した直後、足に激痛が走った。
涼「っでえええっっ!!」
あまりの痛さにがばっと上半身が起き上がった。
一体、どんなので俺の足を……。
…………竹串かっ。
これはツボじゃなくても痛い!
涼「綾っ!それはやめろっ!」
綾「い・や・で・すっ」
つんつんと竹串が刺さる。
涼「いたたたたたっ!」
綾「くすくす……っ」
翌日。
涼「あ〜や〜っ」
綾「………」
綾はしゅんとなっている。
昨日、竹串攻めにあったが、ずぶっと足に深く刺さり、ものの見事に大怪我になった。
涼「……綾」
綾「………はい」
涼「明日から俺の足が治るまで足の裏マッサージ、受けてもらうよ」
綾「えっ…………そんなあ…」
涼「ま、自業自得だよ」
というわけで、すかさず綾を押し倒す。
無論、痛くしないように倒した。
涼「じゃ、早速」
綾「あ、明日からって今さっき…」
涼「今日も明日もあまり変わらないって、それじゃ早速」
ぐいっ。
綾「っ!」
涼「……嫌?」
こくこくと綾がうなづく。
涼「じゃあ、やめてもいいよ」
綾「本当ですか?」
涼「その代わり」
綾「え?」
涼「朝までつきあってもらうよ」
綾「う……」
涼「さて、どうする?」
綾「じゃ……じゃあ、朝まで……」
涼「よし……じゃあ、早速」
綾「え?あっ!」
すばやくブラウス越しからブラのホックを外す。
瞬間芸だった。
綾「い、いつの間に……」
涼「まあ、これも綾が好きなだけに得た必殺技さ」
綾「…そういうのはストレートに言うものじゃないと思うんですけど……」
涼「母さんにも言われたよ、それ」