ん……あと一枚余っちまったな。
なんとか使いきらないと損した気分だな。
なんか一枚撮らないと……。
とはいえ、写真を撮るにふさわしいものを探さないと…。
すたすたと歩いていると、何かを発見。
綾「すー……すー……」
ん……昼寝か…。
………………………………………………………………………………ん?
そうだ、これを…………。
綾「ふきゃあああああっ!」
おや、非常にかわいい驚きの声。
涼「どうしたの?」
綾「こっ、こっ、これは何です!?」
涼「何ですと言われても……写真だけど」
綾「なっ、なっ、何で私の寝ている写真があるんですかっ!?」
涼「いやなに、フィルムが余ってたんで」
綾「あ、余っていたって言っても………なんでパネルにしたんですか!?それもかなり大きいですよ!?」
涼「なんで?かわいいのに」
綾「あ、ありがとうございます…………そ、そうじゃなくてですね!」
涼「……………だめ?」
綾「……そんな顔しないでくださいよお…………わかりましたよ…もう」
涼「よし、じゃあこれを買ってきた額縁に」
綾「ふきゃぁぁぁっ!!」
涼「え、ダメ?」
綾「だ、だめですよ、そんなの」
涼「なんで?」
綾「な、何でってその…………恥ずかしいですよお」
涼「別に綾の部屋に飾るってわけじゃないからいいじゃないか」
綾「………じゃあ、もし私が涼さんの写真を同じようにしていたらいいんですか?」
涼「別にいいけど」
綾「は、恥ずかしくないんですか!?」
涼「いや、別に」
綾「………えいっ」
涼「あっ、何を………」
ものの見事にパネルを奪われた。
そして素早く後ろに回す。
綾「と、とにかくだめですよ」
涼「うー………」
………まあその辺は予想していたわけで。
実は焼き増ししておいたんだよね。
パネルにはしてないけどもわりと大型のサイズで。
さてと、明日になったら綾は真っ赤になりながらもこの写真を取ろうとするわけだ。
どんな顔するんだか。
楽しみだな………。