灼熱

葵「…………………………………………暑い」
クルマの中で葵は汗だくだった。
和「本当に暑いですね」
クーラーをガンガンに効かせているにもかかわらずだ。
ラジオでは真夏日、真夏日と連呼していた。
葵「何か暑さ対策みたいなのないかな…………ん」
葵はラジオの放送を耳にした。
各学校でプール開きが行われている。
葵「………ねえ、和佳奈」
和「はい」
葵「海へ行こう」
和「海へ、ですか?」
葵「うん…ダメ?」
和「いえ、構いませんけど…2人だけだと、寂しいですね」
葵「うーん、となると臣と眞一郎も………あっ」
和「どうかしましたか?」
葵「この際だ『絶対』チームも呼ぶか」





ルルルルルル…。
眞「はい、皆川です」
葵「篠原ですが、眞一郎君おりますか?」
眞「ああ、俺だけど、どうした?」
葵「明日とあさって、暇か?」
眞「ああ、別に問題ないけど」
葵「じゃあ、泊りがけで海へ行かないか?」
眞「おっ、いいねえ。行く行く」
葵「よし、じゃあ臣にも連絡してくれ。俺は他にも呼ぶから、じゃあな」
眞「呼ぶっておい…あ、切れた」
誰を呼ぶんだ、あいつ…。




眞「で、どうするよ、臣」
臣「まあ、やることはないから、別に俺は構わないが」
眞「問題は葵が誰を呼ぶかだな」
臣「誰呼ぶんだろうな」





ああ、いいよ。こちらも暑くてしょうがなかったんだ。
おっ、いいな。俺も行くよ。
ふーん、まあやる事もないし、いいわよ。
えっ、眞一郎さんもですか、行きます!
なんや、みんな行くんか、俺も行くで。





葵「ほい、終了と」
和「本当にアブソリュートの方を呼ぶんですか?」
葵「まあ、大勢いた方が楽しいし」
和「…………」
以前バトルしたチームにも行かないかと誘うとは。
天然かもしれない。




和佳奈のFDが来た。
葵「おっ、来た来た」
和「ごめんなさい、お待たせして」
葵「いや、俺も来たばっかりだし、いいよ」
和「他の方は?」
葵「んー、全員クルマだから、目立つと……お」
向こうからトレノとR34が来た。
葵「おーい、こっちだ」
臣「よお」
眞「うい」
続けて、クルマが5台来た。
葵「おっ、来た来た」
臣「来たって…」
眞「あれは………」
先頭から、ST205、MR−S、FC、インプレッサにEK−9。
臣・眞「アブソリュートのご一行様じゃん」
ST205から芹禾が降りる。
芹「ごめん、待たせてしまって」
葵「いや、さっき来たばっかりだから、いいよ」
芹「そうか、本当にすまない」
臣「おい、葵」
葵「んだよ」
臣「なぜまたこいつらと?」
葵「いや、大勢いた方がいいじゃん」
臣・眞「……………」
こいつ、天然だ。
潤「こいつらとは失礼な」
梨「こんな商人(あきんど)がいても立派なアブソリュートなのよ」
茜「誰が商人やねん!」
梨「こいつよ、こいつ」
美「あ、眞一郎さん…」
梨「はあ……」
こいつはこいつで、眞一郎とかいう男に惚れっぱなしだし。
本当にデコボコ…。
葵「さてと、メンツも揃ったし、行くとしますか」
眞「行くって、どこへだい?」
葵「ああ、民宿借りてるから、そこから歩いて数分で海だから、民宿へ、ということになる」




そして、9台のクルマが続いていく。
クルマ好きにとってはたまらない光景だろう。
まさにクルマ版大名行列。
ちなみに順番はレビン、FD、トレノ、R34でさきほどのアブソリュートの並びである。



2時間後、民宿に到着。
葵「ふー、着いた着いた」
臣「……葵」
葵「ん?」
眞「どこの世界に9台も止めれる民宿があるんだ」
葵「ああ、それなら、あれだ」
民宿の横に駐車場。
眞「…契約駐車場じゃないのか?」
葵「いや、れっきとした民宿専用駐車場だが。わざわざ探したんだぞ」
臣「よくあったもんだ」



そんなこんなで9台を駐車。
葵「さて、部屋割りだけど」
和「何人部屋ですか?」
葵「3人部屋だから……和佳奈、双子と一緒でいい?」
和「ええ、いいですよ」
葵「梨花と美夏もいいね」
梨「まあ、いいわよ」
美「私もいいです」
和「よろしくね、梨花ちゃん、美夏ちゃん」
梨「あ、よろしくお願いします」
梨花は年上の女性に弱いようだ。
美「よろしくお願いします」
一方、美夏は慣れている。
臣「で、男6人は?」
葵「えーと、まず俺と芹禾に潤で、あとは臣に眞一郎に茜だ」
臣「あれ、葵は俺達と一緒じゃないのか?」
葵「ああ、ちょっと芹禾から話を色々聞きたいんでな」




葵「ふむ……」
芹「峠歴は以外と短くてね、2年前に来たんだ」
潤「それでこのレベルだろ?すごいもんだよ」
芹「そんなことはないさ、俺だってまだまだ修行が足りないよ」
葵「……あ、そろそろ海へ行こうか?せっかくだし」
芹「ああ、このまま話していたらせっかくの海がもったいないな」
潤「よし、行こう」





3人が浜辺へ行くと、すでに人は結構いた。
芹「結構いるね」
潤「他のメンバーは………あ、いた」
葵「え、どこ」
潤「ほら、双眼鏡」
葵「ありがと………え」
今、こいつ、どっから双眼鏡を出したんだろう。
潤「あっちの方だ」
潤が指差した方を見ると、確かにいた。
芹「それじゃあ、合流しよう」
葵「そうだな」




しばらく歩いて、さきほどの場所に着いた。
臣「あっ、おーい」
葵「臣、みんなは?」
眞「全員いるぜ」
潤「わかった」
3人は合流した。




和「あ……あんまり見ないでくださいね…」
和佳奈はピンクのビキニ。
恥ずかしそうに視線を外す。
葵「…………生きてて良かった」
葵は和佳奈の水着が見れて幸せ絶頂である。
茜「梨花、すごいな」
梨「何よ、すごいって」
梨花は赤のワンピースなのだが、
茜「ハイレグとは…」
食い込みが結構……。
梨「……あ、あんまり見ないでよね」
しかし、茜は思いっきり見ている。
臣「茜、気持ちはわかるぞ」
茜「おお、同志よ」
ぐっと握手。
葵「意気投合しとるな…」
そして、美夏はと言うと、
美「見ないでくださいよぉ(特に眞一郎)………」
白のワンピースだった。
まあ、2人に比べると見劣りしてしまうが、
潤「眞一郎!」
眞「潤!」
スパーンッッ!!
2人はハイタッチをする。
この2人にとってワンピースというのはストライクのようだ。
美「眞一郎さんに喜ばれるなら、いいかな…」
美夏にとってはありがたかった。
芹禾はその3人を見ても喜んだりはしてなかった。
葵「芹禾、女には興味ないのか?」
芹「いや、あるよ」
臣「芸能人で言うと、誰?」
芹「西村知美さん」
葵・臣・眞・潤・茜「………………ディープ」





そんなこんなで海でたっぷりと遊び、日が沈んでいく。
臣「そろそろ時間だな」
芹「それじゃ民宿に戻ろうか」
茜「賛成」





そして、晩御飯が済んで、風呂である。
葵「ふいー……」
臣「極楽極楽…」
茜「ジジイかいな…」
眞「まあ、こんなに広々としてるし、わからんでもないな」
潤「ふむ………ふっ」
葵「んだよ」
潤「この中では俺が一番のようだな」
茜「なんや、イチイチ全員の見たんかい」
潤「まあ、このキャノン砲に勝てるやつはいないようだな」
キャノン砲……。
名は体を表すというがどうやら本当のようだ。
天下は潤のものかと思われたが、
芹「ああ、みんな入っているのか」
芹禾による下克上だった。
………………ミサイル。
潤「おみそれしましたぁ!」
芹「な、なんだい一体?」
その時、隣から声がした。
梨「ちょっと!うるさいわよ」
潤「あ、悪い悪い」
隣はどうやら女用の風呂だろう。
眞「ちなみに天井までしきりがあるからのぞきは不可能だな」
葵「誰に言ってんだ?」
すると、声が聞こえてきた。




いいなあ、和佳奈さん…。
えっ、何が?
スタイルが良くて。
そんなことないわよ、梨花ちゃんだってスレンダーで。
でももうちょっと胸が大きくなれたらなあ……。
お姉ちゃんはいいじゃない、私なんかぜんぜん…。
そう?私には結構あるように見えるけど…。
きゃっ、もう和佳奈さん、触らないでっ。
にしても……和佳奈さん…着やせするのかな…。
やだもう、梨花ちゃん、そんなに触らないで…。




茜「……これまたなんと貴重な…」
臣「うーん……」
しみじみと臣がうなづく。
眞「……おい、湯、赤くないか?」
芹「入浴剤では?」
眞「いや、なんか急に…………」
眞一郎が見回すと、葵が湯の中に沈んでいた。
眞「おい、葵!」
すぐさま葵を湯から上げる。
臣「だ――っ!目と鼻と口から血がっ!」
茜「こいつが原因かいっ!」
臣「女3人、至急イチャイチャはやめてくれ!」







そして、夜も更けてきた。
眞「やる事ねえな……」
居間で全員くつろいでいた。
潤「ん、酒ならあるぞ、ほれ」
そう言って、どん、と一升ビンを出した。
その直後、潤以外がこう思った、




…………どこから出したんだろう



梨花は酒が飲めないので先に就寝。
潤も同様に一杯で終了。
残ったのは和佳奈、葵、臣、眞一郎、芹禾、美夏に茜。
茜「うー、俺はあかんわ、先に寝るで」
臣「ああ、俺も」
和「…………………」
葵「和佳奈」
和「うん……………」
和佳奈はすぐに葵の膝枕に横になった。
葵「まだ何も言ってないのだが…まあいいか」
眞「以外と芹禾、強いんだな」
芹「ああ、ちょくちょく飲んで鍛えているから」
眞「見た目ひょろひょろしてるから、そのイメージをなくす為か?」
芹「まあ、主な理由はそうだね」
美「……眞一郎さん」
眞「ん?」
美夏はきゅっと後ろから眞一郎に抱きついた。
眞「酔っぱらってるだろ、美夏」
美「そんなことありませんよぉ…」
絶対に酔っぱらっているな。
普段はこんなことしない。
この場にいる全員が思った。
美「せっかく、眞一郎さんに好かれようと思っているのに…」
美夏はどうやら酔うとストレートに話すようだ。
眞「やれやれ、それじゃ俺は美夏を寝かすよ」
芹「ああ、それがいい」
美「そんなのでごまかされませんよぉ…」
美夏はそう言って眞一郎の唇を自分の唇に重ねる。
眞「!………」
この場にいる全員がその光景にピタリと止まった。
美「………くー」
やりたいことをやってすっきりしたのか、寝入ってしまった。
葵「多分、彼女は朝になったら記憶がなくなっているタイプだ」
眞「それはありがたいのかありがたくないのか微妙なんだが」
芹「うーん、眞一郎の場合は本当に微妙だな」
和「ん………」
芹「あ、起こしてしまったかな」
葵「いや、この場合」
がすっっっ
以前同様にテーブルに頭をぶつけた。
和「みゅ―――――――――――っ」
和佳奈は小動物のように鳴いた。
葵「おー」
葵は大喜びしていた。
眞「小動物バカ……」
葵「ああ、そうさバカさ」
眞「逆ギレすんなって」






そして飲み会は終了した。






そして午前3時頃、
葵は起きあがった。
便所である。


用を足し、寝ぼけた状態で部屋に戻る。
葵「…………あれ、こっちだっけ」
どこの部屋から出たのかわからなくなった。
部屋を出る時に戸を閉めたのがいけなかった。
葵「まあいいや…」
適当なところを開けると、すぐに布団に入った。
そしてすぐに睡魔が襲った。











和「………ん………」
和佳奈は目が覚めた。
日頃の習慣のためか、午前7時には必ず起きる。
和「…………………………」
ただ、寝起きは悪いが。
意識がはっきりしてきた。
隣には、唇を許した葵が、
和「………………………え?」
なぜここに葵君がいるのだろう。
しかも、隣の布団ではなく私の布団の所だ。
和「あ、あ、あ、葵君!」
葵「んー…………何、和佳奈…………え?」
葵はばっと起きあがる。
葵「和佳奈、何でここに?」
和「ここ、私達の部屋ですよ」
葵「……そういや昨日便所にいってから記憶が……」
和「と、とにかく梨花ちゃんや美夏ちゃんが起きる前に…」
遅かった。
ちょうど今2人が起きた。





ババシィッッ!





眞「うーん、昨日は飲み足らなかったな」
茜「あんだけ飲んで足らんのかいな」
臣「こいつは大酒食らいだからな」
ドスドス…。
眞「ん、葵じゃねえか」
茜「どないしたんや、その顔」
葵「いや、階段に落ちただけだ」
臣「顔だけ腫れるとは珍しいな」
葵「まあな…」
葵の両頬はヒリヒリと真っ赤に腫れていた。






和「というわけなの、誤解…解けた?」
梨「和佳奈さんがそう言うんなら、別に」
美「ええ、眞一郎さんならいても良かったのに…」
梨「あんた、以外と大胆ね」
美「え、そうですか?」





葵「さてと、今日はどうする……と言っても、海しかないな」
芹「いや、ここに卓球台があるね」
眞「午前中は卓球やって、午後に海ってのは?」
全員が賛成した。





ぱかっ
ぱかっ
ぱか〜ん



梨花のスマッシュが綺麗にヒット。
臣「うまいな…」
梨「へへーん、こう見えても中学・高校と卓球やってたからね」
眞「となると、ここは梨花の独壇場になってしまうな」
芹「じゃあ、古今東西を絡めるっていうのは?」
葵「ああ、それいいな」
潤「よし、次の相手は?」
臣「じゃあ、俺」



そして臣対梨花のバトルとなった。
眞「…いつバトルになったんだ」
葵「いやだから、誰に言ってんだ?」
サーブは臣。
臣「よし、じゃあ………グループの名前」
梨「お笑いとかもあり?」
臣「ああ、だけどみんなが知らないのはなしな」
梨「わかったわ」
臣「行くぜ、スマップ」
梨「んー、TOKIOっ」
臣「V6っ!」
梨「嵐っ」
臣「ジャニーズJr!」



グループ全般だっつーのになぜアイドルオンリー?
バトル中の2人を除いた全員がこう思った。
梨「少年隊…あっ」
ボールは臣の陣地を超えて、落ちてしまった。
臣「よしっ!」
梨「くー、ガチンコなら負けないのに」
臣「次はどいつだ」
葵「よし、俺が行く」
サーブ権は続けて臣。
臣「じゃあ…………かわいいと思う女の子の名前」
葵「っしゃ、来い」
臣「まなみっ!」
葵「おみ!」
臣「俺のかい!はるな!」
葵「んー、りかっ!」
まあ、当然よね。
梨花はしみじみ思った。
臣「くっ、みか!」
私って、それが出たからじゃあこれもっていう存在…?
美夏は複雑な心境だった。
怒涛のごとく攻める葵。
葵「ひとみ!」
臣「くっ、らん…あ」
球がふわんと浮く。
葵はそれを逃しはせず、
葵「わかなっ!!」
ずぱーん
スマッシュが炸裂。
ここでそれを使うかい。
葵以外はそう思った。
和佳奈はてれてれの状態だった。





そして、昼頃になった。
潤「よし、じゃあ、メシ食ってから行くか」





昼御飯が終了し、早速海へ。
眞「なあ、男全員よ」
葵・臣・芹・潤・茜「何か?」
眞「なぜ、全員スネ毛がないんだ?」
葵・臣・芹・潤・茜「いや、お前もないだろ」
眞「まあ、確かに」
しかしいかんせん6人ともスネ毛がないのはある種奇妙な光景である。



芹「あ、俺は今日は体焼くから」
潤「ん、そっか。はいこれ」
潤はサンオイルを取り出して芹禾に渡した。
芹「ありがとう」
潤「あとはパラソルだな」
さらにパラソルを取り出した。
臣「お前、どっからそれを…」
潤「まあ、気にするな」
気にするって……。
誰もがそう思った。



今日は別行動。
葵と和佳奈、臣と眞一郎と美夏と梨花と潤と茜である。
和「今日は泳がないんですか?」
葵「んー、今日はじっくり体を焼こうかと」
和「じゃあ、私だけで泳いできますね」
葵「ナンパには気をつけて」
和「大丈夫ですよ。コレがありますから」
そう言って和佳奈は左手を見せた。
薬指には葵が渡した指輪があった。
葵「…なるほど」




臣「潤、なんか出して」
潤「俺はドラえもんか………まあいいや、多人数で遊べるやつだから……ほれ」
潤はビーチバレーセットを出した。
その場にいる全員が絶句した。
やはり、こいつはドラえもんの先祖なのだろう。




和「ただいまー」
葵「ん、お帰り…う」
和「?どうかしましたか」
葵「い、いや……その……」
葵の視点だと和佳奈を見上げ、和佳奈は葵を見下ろすため、前屈み。
そのため、和佳奈の胸元がにゅっと寄っている部分に釘付けになった。
そして和佳奈は葵の視点に気付く。
和「……葵君のえっち」
和佳奈ははにかみながら言った。
葵「……ごめん」
和「…じゃあ、罪ほろぼしとして…」
和佳奈は葵の腕をつかんで、
葵「え」
和「一緒に、泳ぎましょう」
葵「はいはい」





臣「そっちいったぞ」
眞「あいよっ」
潤「もらった!」
眞一郎がトスをし、潤がすかさずスパイク。
茜「なんのっ」
茜がレシーブ。
梨「美夏!」
梨花がトスをし、そして、
美「えいっ!」
美夏のスパイクが決まった。
ザンッと砂にうまる。
臣「普通、ボスッて砂の上にのるもんじゃないのか…」
アレに当たったらほぼ死ぬな。
美夏以外はそう思った。
その後、入れ替えがあったが、美夏のスパイクを受けようとせず逃げ回り、美夏の活躍(というより独壇場)によって美夏のチームが勝利。





そしてそろそろ時間となった。
葵「おーい、そろそろ帰ろうぜ」
臣「ああ、そうするか」
潤「あれ、芹禾は?」
茜「あいつなら、寝てるで、ほれ」
茜の指差した方向に、パラソルがあった。
その下に芹禾が。
葵は芹禾のもとへ行った。


葵「おーい、芹禾」
芹「ん……ああ、時間かい?」
葵「ああ、にしても…結構焼けたな」
芹「うん、両面きっちり焼いたからね」
多分、今日風呂に入ったら地獄を見るな。
葵は心底思った。




葵「おーし、全員いるな」
臣「んじゃ、解散ってことで」
芹「楽しかったよ、またいつか行こう」
葵「ああ」
潤「また機会があったら行こうか」
眞「そうだな」
そして全員が家路にへと向かった。





その夜。
和・葵・臣・眞・潤・梨・美・茜「っっっっ!!!!」
風呂に入った途端、悲鳴をあげた。



一方、全員の中で一番焼けた人はというと、
芹「ふー…………」
のんびりと熱い湯につかっていた。
後書き
ギアのは少々やりすぎたという反省がありますので今回はやや崩しました。
その中でも特殊なのは潤だと思います。
双眼鏡だのパラソルだの酒はどこから出しているのかは作者も知りません。
ちなみに美夏の水着をスクール水着にしちまおうといった暴挙が(笑)ありましたが、それはあかんだろうということで訂正。
さて、これで終わりではありません。
次回でプロエボが完全に終了となります。
ちなみにバトルはありません。
それでは最終話へ。