涼「…まあ、とりあえず『つわり』はおさまったようです」
綾母「とりあえず一息ついたようね」
涼「ええ、時々立ったまま寝てた時もありました」
綾母「…よほど眠いのね」
涼「『つわり』がおさまった途端、結構食べるようになったんです」
綾母「そうねえ…単純に2人分の食事をするわけね」
涼「…いえ」
綾母「?」
涼「少なくとも4人前は食ってます」
綾母「4人分!?」
涼「一晩で多めに炊いたジャーがなくなるんですよ」
綾母「…3つ子?」
涼「…それなら納得いくんですけどね」
……もし一人だったら相撲取りになるのだろうか。
で、夕飯。
………やはり食ってます。
昨日よりも多めに炊いたはずの米がほぼない。
この細い身体ん中にどうすればそんだけ入るのやら。
イリュージョンの世界だ。
しかも妊娠中は食事の変化が多く見られるが、脂っ濃い食べ物まで平気で平らげてる。
涼「綾……よくそんなに食べられるな」
綾「んー………お腹の子が欲しがってますから」
……拒絶しているような気がする。