本能

夜。
というか深夜。
涼「んー……喉乾いたな」
とりあえず水でも飲むか。
ひたひたと台所へ向かう。

涼「ん…」
台所に誰かいる。
というか綾しかいないのだが。
他の人だったらさすがにヤバイが。
涼「何してるの?綾」
綾「っ!!」
台所の電灯をつける。
ぱっ、と明るくなった部屋の中で、

綾は梅干を食べていた。
それも大量の。
綾の周りには種が散乱している。
涼「……綾、はしたないですよ」

涼「よっこいしょと」
押入にあった壷を取り出し、蓋を開ける。
そこにはぎっしりと梅干が。
涼「こんだけあればつわりの時期も問題ないな」
綾母「大変ねえ。旦那さんは」
涼「まあ、梅干の一つや二つ、お安い御用ですよ」
……正直、不安でもある。

妊娠が発覚して、つわりも起こるようになったが、まだ始まったばっかだ。
昨夜の食べた梅干の量を数えてみたら軽く20はあった。
……まあ小さいからな。一口だからな。
つわりが治まる頃には壷もからっぽなのだろう。

で、夜。
というか深夜。
涼「んー……喉乾いたな」
とりあえず水でも飲むか。
ひたひたと台所へ向かう。

涼「……作者、楽をしようと文章コピーするな」
…すみません。

涼「ん……?」
またしても台所に誰かいる。
つーか綾しかいねえんだろうが。
涼「作者、今度はコピーしてねえな」
そりゃ当然。
涼「つーかそれが当たり前だ」
…すみません。

で、話を元に戻して、と。
涼「何してんの?綾」
かちっ
電灯をつける。
綾「っっ!!!」

綾は何をしていたかというと…。
またしても食べてた。
いや、食べるというのだろうか、アレは。
飲んでるとでもいうのだろうか。
まあ一応食べるという事にしておこう。
梅干も食べていた。
たくさんあるから、ということで遠慮なく30個ほど食べたのだろう、種が散乱していた。
しかし問題は今。
今、綾が何を食べているのかと言うと、

コンデンスミルクだった。
わかりやすく言うと練乳だ。
わかりにくくいうとTOKIOの長瀬が好きなやつである。
容器はチューブ状になっていて、苺とかにぴゅーっとかけるようになっている。
ところがだ、綾はそのチューブの口の部分に口をつけて直接ちゅーちゅーと吸っているのである。
涼「綾…梅干を食べたから口の中がすっぱくなって甘いものが食べたいというのはわかる。まあ練乳は甘いから当然食べるわな。しかしそれを口につけるというのはどうだ?それなりにもお嬢様なんですからそれ相応のマナーという大衆も理解している子供から大人へと変わる作法をですね。きちんとやってもらいたいものですよ」
綾「うー…」
涼「うーじゃないです」
……どうも妊娠してからキャラが変わってきたような気がする。
まあこれもつわりの一種なのだろう。

後書き

今回のプロジェクトの作品のタイトルは共通点は一切ありません。
……はい、白状します。共通するポイントが浮かびませんでした(泣)。
さあ、次回のネタは一切考えちゃいません(砕)。
一応気長にやってく予定です。
それでは次回にて。