涼「相談？」
和「ええ、ちょっと気になることが………」

突如、和佳奈さんからの電話があった。
和佳奈さんが俺に電話するというのは珍しい。
葵という恋人もいるので和佳奈さんが葵に伝えて、葵が俺に伝えるという事はよくある。
……………まさか葵をふって、俺にくっつ…
んなわけねえな。
俺には綾さんがいるんだし。
涼「で、相談って？」
和「はい、実は葵君の事ですが………」
葵の事……。
涼「葵のやつ、なんか和佳奈さんにひどい事でもしたの？」
和「い、いえ。それはありません」
…だよね。
あいつはそんなやつじゃないし。
涼「となると、和佳奈さんと葵の関係？」
和「はい」
関係……というと、進展の具合だろう。
涼「……その……まだしてはいないでしょ？」
和「は……はい」
かなり高い声が返ってきた。
セクハラっすね、俺。
涼「つまり……進展させたいと？」
和「ええ、そうなんです」
ま、要するに彼女から恋人にステップアップしたいという事ですか。
涼「単刀直入に言うけど、すれば？」
和「えっ、い、いいいいえっ、そ、そんな事っ……」
声だけでもものすごく慌ててるのが安易に想像できた。
ま、和佳奈さんはしたいなんてそうそう言えない女の子だもんな。
涼「葵の方は？」
和「……そ……その…………」
………したがってるって事っすね。
涼「じゃあ、それなら問題ないと思うけど…」
和「いえ、それが………あとちょっとのところで邪魔が入るんです」
あとちょっとのところで邪魔が入る。
…………和佳奈さんもしたいって事、モロ見えですな。
涼「邪魔、というと？」
和「ええ、喜久子さんが入ってきたり、電話があったり…」
涼「電話？」
電話という言葉にピンときた。
………そういう事っすか。
涼「……………」
和「……涼君？」
涼「とりあえず、対策は………喜久子さんに部屋に入ってこないでほしいって言えばいいと思うよ」
それが最善策だろう。
そうすりゃ何の邪魔もなく、進展できるだろう。
和「わ、私が…ですか？」
涼「うん」
あなたが言わなきゃ始まらないっす。
だが
和「で……でも…………」
………和佳奈さんだもんな。
無理かな……当分は。
涼「まあ、結局のところ、和佳奈さんに全てがかかってる。という事かな」
和「そうですか………」
涼「相談は終わり？」
和「あ、それと聞きたい事が……………」
聞きたい事、ねえ……。
涼「何？」
和「綾ちゃんの事なんですが……」
涼「綾さんがどうしたの？」
和「いえ、そうではなくて……そ…その…………」
涼「？」
和「綾ちゃんとは………………その………ど…どこまで………」
…………そういう事っすか…。
……正直に話したら………綾さんになんか怒られそうだな……。
涼「うーん、まあ肉体関係、とでも言っとこうかな」
本当はキスまで。
和「……………………」
涼「わ、和佳奈さん？もしもし？」
ぷつっ、ツー、ツー……。
涼「………刺激が強かったかなあ……」
ぽりぽりと申し訳なさそうに頭をかいた。

ん――――……。
やっぱりなんとなくで書くとだめっすね。
努力しますです。
以前のｌｗシリーズを見てもらえばわかりますが、喜久子さんの暗躍（笑）によってこの話が成り立っていると考えていいです。
まあ、当分は喜久子さんの暗躍にご注目って事で（笑）。
それでは次回にて。