lehrerin

和「いいないいないぃなー!」
綾と潤子が一線を超えた事に和佳奈はうらやましいようだ。
綾「わ、和佳奈ちゃん、落ち着いて…」
このままだと会話が成り立たない。
潤子「和佳奈は喜久子先生が好きなんでしょ?せめて告ったらどう?」
和「えっ……ええぇー……」
好きなのに告白する事が恥ずかしくて出来ない。
潤子「…………チキンね」
その通り。
和「そっ、そんな事ないもん!」
潤子「ふーん、へー、ほー」
口だけは達者。
潤子はそう言いたそうだった。
潤子のあからさまな挑発に和佳奈はカチッとなった。
和「いっ、いいもん!せんせぇに告って一線超えちゃうんだからっ!」
和佳奈は教室の外へ出て行った。
綾「じゅ、潤子さん、和佳奈ちゃんにあんな言い方は…」
潤子「……あれぐらいでいいのよ。臆病なままだと勇気も出ないわ」
綾「じゃあ、潤子さんは和佳奈ちゃんの性格を利用したんですか?」
潤子「そういう事。まあ一線を超えるのは難しいけど、結ばれるんじゃないかな?」

放課後を迎え、職員室へと続く廊下を走る。
別に歩いても問題は無い。
けれど、今は無性に走りたい。
喜久子先生がいるであろう職員室の前に着く。
職員室のドアを開ける。
頭だけ中に入れ、周囲を見回す。
和「…喜久子先生?」
先生の机は職員室に入って正面の窓側にある。
先生はその机に向かって座っていた。
喜「あら、和佳奈さん。どうしたの?」
和「あっ、そ…その…」
職員室には自分と先生しかいない。
告白するなら今しかない。
和「せっ、先生は好きな人とかいるんですか?」
喜「好きな人…?」
言うんだ。
『好き』
和「わっ、私は…………」
…出ない。
どうして。
たった二文字の言葉なのに。
意気地無し。
和「……うっ……うぅ…」
涙がぼろぼろとこぼれる。
喜「わ、和佳奈さん!?」
和「ごっ……ごめんなさい……ごえっ…なさぃっ…」
どうして、言えないの。
好きなのに。
喜「ほら、泣くのをやめなさい」
先生に涙をハンカチで拭いてもらう。
和「えぐっ……ひぐっ……」
それでも涙は止まらない。
あまりにも情けない自分にどうしようもない悲しさが込み上げてくる。
喜「……ねえ、和佳奈さん、覚えているかしら?あなたが欲しいモノがあるって」
そういえば、先生がご褒美に何がほしいかと尋ねてきた時があった。
確かあの時は…。
喜「あの時、和佳奈さんは私が欲しいって言ってたわね?」
そう。
私は言った。
冗談でもなく嘘でもなく、本音を。
喜「あの時の和佳奈さんの目は本当に純粋な目をしていたわ」
先生はあの言葉をちゃんと受け止めていた。
涙はいつの間にか止まっていた。
和「先生…」
喜「大丈夫、勇気を出して。あなたの言葉を聞きたいわ」
………言おう。
今度は絶対に言える。
和「せ……先生……わ…私……喜久子先生の事が……好き……です」
言った。
言えた。
言っちゃった。
物凄い事を言った自分がもの凄く熱く感じる。
私の精一杯の告白を喜久子先生は微笑んでいた。
喜「和佳奈さん…私も好きよ。先生ではなく、一人の人間として」
私の言葉に、先生は答えてくれた。
嬉しかった。
嬉しくて胸がいっぱいになる。
和「せんせぇっ!」
先生に抱きついた。
先生の身体は柔らかく、暖かった。
……自分の中で何かが動いているのがわかる。
もっと自分に素直に。
もっと貪欲に。
和「あの……せんせ………その……キス……だめですか?」
ほんの少し前の自分だったら絶対に言えなかったであろう言葉がすんなりと出る。
先生は自分の積極的な発言に少し驚いていた。
そして先生は優しく微笑む。
喜「ええ、いいですよ」
和「せんせぇ…」
自然と先生の唇に引き寄せられるように自分の唇が動く。
先生と唇が触れる瞬間、何かが頭の中を突き抜ける。
先生の想い、だろうか。
とても心地良い。
そして、身体の中が熱くなってくる。
欲しい
この熱さをより熱く。
そして、この火照りを冷ましてほしい。
キスを交わしていた唇を少しだけ離す。
和「せんせ………もっと…」
先生からの返事は無かった。
その代わりとも言える、より濃厚なキスが返ってきた。
無意識に唇が開く。
その隙間に先生の舌が入り込んでくる。
自分の舌が先生の舌と絡まる。
口内を犯されているとはこの事なのだろうか。
先生の唾液が口の中に流れてくる。
条件反射の如く、その唾液を飲みこむ。
粘着質で、生暖かい。
和「は…あ………」
自分の声なのに自分の声とは思えないような声。
そして先生の手は私の胸元に。
手が胸に触れた瞬間、刺激が来る。
和「んっ…」
刺激に声が出そうになる。
ここは職員室。
今はいないが、もし来てしまったらとんでもない事になる。
和「せんせっ……誰か来ちゃうっ…」
喜「大丈夫、今の時間なら誰も来ないから」
和「でもっ……んああっ…」
先生の言葉で羞恥心が薄れていく。
自分の本性が徐々に露わになっていくのがわかる。
その本性を剥き出しにするかのように胸が揉まれる。
制服越しでもものすごい刺激を感じる。
その手は胸から下へと移動していく。
そしてその手が求めているであろう場所に着く。
和「ひぃいんっ……せん……そこぉっ…!」
あまりの刺激に先生にしがみつく。
先生の指が自分の中をかきまわしていく。
先生の指のはずなのに別の生き物のように感じる。
そして指は、中の壁に触れる。
……そこは………壊れる。
和「せんせっ…まっ…」
えぐるように指が動く。
直後、指による刺激が一気に脳まで走り抜ける。
和「っ………ぁっ……!」
声にならない声が出た。
そして、その刺激で何かがブツンッと切れたように感じる。
…………もっと。
全てを、委ねたい。
和「せん…せ………わたしの………はじめて………もらって…」

告白する前の自分が、今の自分を見ていたらどう思うのだろうか。
本性を剥き出しにした自分を軽蔑するのか。
それとも、ただ単に絶句するのか。
スカートとショーツを脱ぎ捨て、先生の机の上に仰向けに乗り、両手で左右の膝裏を持ち股間を開く。
これが今の私の姿だった。
喜「……本当にいいのね?」
先生の目は優しく見えるが、息は荒々しかった。
飢えた狼。
今の先生を例えるとこれが一番しっくりくる。
和「はい………先生に私の初めてをあげたいんです……」
喜「………わかったわ……でも、痛かったらやめるから」
先生は太めのマジックペンを持ち、私の部分に当て、ゆっくりと入れてくる。
ペンが何かに当たり、痛みを感じる。
ここで痛がってはだめ。
全てを捧げる事に、耐えるのだ。
ぶちい、とペンが私の処女膜を破る。
瞬間的に痛みが来る。
和「ううっ……!」
想像していたのよりも痛みが強い。
けれど、それ以上に先生に私の初めてを捧げられたという事が自分の中で大きくなっていた。
自然と涙がこぼれる。
喜「わ、和佳奈さん!?」
先生が慌てた顔をしている。
先生に誤解されてしまったかもしれない。
和「ううん、違うんです。先生に私の初めてをあげる事が嬉しくて…」
喜「和佳奈さん…」
和「先生……最後まで……して」
先生は優しく微笑み、マジックをゆっくりと動かし始めた。
和「んっ……」
痛い。
でも我慢しないと。
しかし、不思議と痛みが遠くなっている気がしてきた。
やがてその痛みの代わりに気持ち良さがじわじわと来た。
和「んっ……はっ……あっ……」
次第に自分の口から甘い声が出てきた。
先生はその声の変化に気づいたのか、マジックを動かすスピードが速くなった。
和「ああっ……んゃっ……ふゃっ……やあんっ……」
速くなると気持ち良さの方が大きい。
やがてマジックの動かし方が激しくなった。
頭の中がぼうっとしてくる。
終わりが近い。
思わず先生の手をつかむ。
和「せっ…せんせっ……待って……!」
喜「え?」
和「せんせっ…ゆびでしてぇ……」
先生の指が欲しい。
喜「わかりました…和佳奈さん」
マジックが抜かれ、代わりに先生の指が入る。
マジックとは明らかに違う動き。
生き物のように私の中をえぐるように動く。
和「やああっ…せんせっ……せんせえっ…!」
しかし先生は指だけではなかった。
先生は私の割れ目の上部にある肉芽にキスをしてきた。
和「きぃゃああああっ……!?」
私の中で何かが爆発したような感覚が襲う。
絶頂という言葉ではぬるいぐらい。
頭が真っ白。
何も考えられない。
股間から何かが漏れたような気がする。
でも、そんな事はどうでもいいような気がした。

翌日。
潤子「わ……和佳奈………そ…その……ガニ股は…!?」
原因は前日の破瓜によるもの。
潤子はすぐに理解できた。
喜久子先生としたのだと。
和「……痛かった」
潤子「ぬおっ!?」
まさかのカミングアウト炸裂。
綾「和佳奈ちゃん、喜久子先生と結ばれたんですね、良かった…」
良かったといえば良かった事になる。
潤子は和佳奈を抱き締める。
潤子「和佳奈、私はあんたの事をヘタレだと思ってたけど、あんた凄いわ、リスペクトよ」
付き合う展開を予想していたが、まさか性行為だけでなく処女を捧げるとは。
和「あ…あの…潤子さん……綾ちゃんが……」
潤子「はっ!?」
尊敬を込めて抱擁したのだが綾には伝わらなかった。
綾はむーっ、としている。
潤子「ちっ、違うの!和佳奈がヘタレだと思ってたらてっきり…」
アホなやり取りをしているのを見ている梨花と美夏。
梨「やれやれ、バカな事してるわね…ねえ美夏」
美「………………」
梨「……美夏?」

後書き

今回の話はこのプロジェクトを立ち上げる前に考えていました。
和佳奈には処女喪失という展開もすでに決めてました。
お漏らしは書いてる時に『いいや、漏らしちゃえ』というノリで書きましたが(笑)。
性行為中のお漏らしはスカ要素ではないと思ってます。
気持ち良くて出るというのは別に問題無いと思っとります。
さて、次回は予想通りの展開となります。
そろそろこのプロジェクトも終わりが見えてきました。
それでは次回にて。