10 YEARS AFTER

涼「…………………」
綾「どうしたんですか?」
じっと綾の瞳を見る。
涼「……」
じーっと見る。
綾「りょ、涼さん…」
ここまで徹底的に見られる事はなかったため、紅くなる。
涼「んー、いやなに、改めて見てるんだ」
綾「え?」
…………やはり改めて見ると……。
黒く輝く長い髪。
色白で細く、胸もかわいらしく感じるほどの小ささ。
料理もうまいし優しいしで3拍子どころか5拍子も6拍子も揃っている。
どこを探せば悪いところが見つかるのやら。
涼「好きだよ」
その途端、ボンッとさっきよりも紅くなった。
綾「りょっ、涼さん!」
涼「10年経っても愛してるよ」
綾を優しく抱擁した。

後書き

綾がこのゲームに出てから10年が経とうとしています。
『そういやもう10年か……そういえば』なんて思い始めたのがこれを書くきっかけでした。
まさか10年前の自分がこんな小説書いているとは夢にも思うまい(笑)。
タイトルはMS08小隊のエンディングテーマから。
『10年後の私はどうしてるだろう』
『10年後のあなたをみつめてみたい』
ちょうどこの小説にぴったりな歌詞です。
10年経った今でも綾は好きなキャラクターです。
年齢をそのまま加算すると未だに綾が年上になってしまいますが(笑)、心の中では永遠の17歳でしょう。
未だに綾を超えるキャラはいません。
これからも好きでありつづけたいと思います。
それでは次回にて。