チャイルドパニック2

涼「…………そういえば……………あの指輪、どうしました?」
信「ああ、あれなら押入にいれてあるが…………どうする気じゃ?」
涼「綾がつけたら子供になったんですよね………俺やおじいさん、それに母さんがつけたらどうなります?」
信「ふむ…………20代の綾とわしや幸枝だと違うかもしれんな」
涼「じゃあ、まずはおじいさんから」
信「………どうすれば元に戻るんじゃった?」
涼「興奮すれば元に戻ります」
信「興奮しろと言われても………相手がおらん」
涼「簡単っすよ…………………一人作業」
信「なるほど…………では早速」
涼「ちょっと待った。いいんすか?」
信「なあに、わしは現役じゃ」
………絶倫っすね。
おじいさんが指輪をはめたが、
涼「……………………変化なし、と」
信「なんじゃ、つまらないのう………」
涼「つまらんはないでしょう。じゃあ俺が」
信「………変化なしか」
涼「ぼわんって煙が出ませんね」
信「ふーむ、男がつけても効果はないようじゃの」
涼「ということは女性のみ、か」

綾の母「あら、あの指輪を?」
涼「ええ。母さんがつけたらどうなるかなって」
綾の母「でも、子供になっちゃったらどうすれば…」
涼「…………興奮すればいいですよ」
綾の母「あら、じゃあ涼君がお相手してくれるの?」
涼「なっ、なんで俺が………あ、おじいさんがやれば」
信「わしは実の娘に手は出さんぞ」
涼「だからって、義理の息子である俺が………………やるしかないんすか」
綾の母「じゃ、そういうわけで」
涼「ちょ、綾の許可が……あ」
時すでに遅し。
すでに母さんは指輪をはめていた。
その直後、
ぼわん。
あの煙だ。
という事は、母さんは子供になるのだろうか。
煙が止んだ。
…………………………おや?
涼「あんまし変わんない……」
という事は、あの指輪は女性がつけると約15年は若返るってことか。
信「ふむ、この指輪は若返りの能力があるのか」
涼「そういうことですね。でも……………」
母さん、妙に色気が……。
まあ単純計算すると、30代……。
綾の母「20代よ、20代」
涼「か、母さん……そんなに近付かないで…」
綾の母「えっ?」
涼「な、なんかいいニオイが……」
綾の母「もう、涼君のえっち………」
う、なんか余計に………。
綾とは違う色気が………。
と、いかんいかんいかん!
涼「それはあかん!やったらあかん!」
なんで関西弁になってるんだろう。

で、母さんは大して変わっていないし、まあ元に戻る方法も知ってるしいいか、ということで解散となった。

夜。
…………………ん…………もう真夜中だっつーのに足音が…。
綾しかいないが…………………足音が違う。
もっとこう………あえて音を出さない、抜き足差し足忍び足だ。
だんだん俺の部屋に近付く。
泥棒か?
にしては、ダイレクトに俺の部屋に来ている。
まるで、この家を把握しているようだ。
…………しかし、この家を知ってる他人は存在しない。
そうこう考えているうちに、足音と俺の部屋の手前で止まった。
……………………綾しかいないか。
考えすぎだな。
………それだったら綾は何の用で俺の部屋に来たんだろう。
戸が開いた。
さらに俺のベッドへ近付いた。
そして掛布団をひょいと取り、俺の横に寝てきた。
要は添い寝である。
涼「なんだ、寂しいのか」
こくんと綾がうなづく。
まあこういうところがかわいらしいのだが。
涼「ほら、もっと寄って」
肌が密着するまで近付いた。
涼「これなら、寂しくないだろ?」
こくんとうなづいた。
涼「おやすみ」
そっと額にキスをした。
ふにゅっとした胸の感触が柔らかい。
……………………………あ?
………………………………………………………………………………違う!
もっと小さいはずだ。
…………………………………………………………………ってことは!
バッと掛布団を外し、電気をつけた。
パッと部屋中が明るくなった。
そして、俺の横にいたのは…………………………。
涼「かっ、かっ、かっ、母さんっっ!!??」
何やってんすか!!??
って俺さっき何やってた!!???
密着して、そんでもって…………………………おでこにキスだとおっっ!!??
ぐおおおっ!!近親相姦スレスレじゃねえかっ!!!
涼「だああっ!母さん何やってんですか!!???」
綾の母「何って、夜這い」
涼「…………あなたって人は………俺ぁ妻いるんすよ!?」
綾の母「………私って…そんなに魅力ない?」
うっ…………かわいいと同時に色っぽい……。
その時、別の足音が…。
まずい!綾だっ!!
しかし、母さんはというと、
ぴったりと俺にくっついて離さない。
涼「だーっ!母さん離れてっ!」
胸がっ、胸がっっ。
綾はすでに俺の部屋の前にいた。
そして戸が開いた。
綾「涼さん、どうしたんです………………………………………」
……………まずい…………………………………………殺される。
修羅場になると思いきや、綾はその場を立ち去った。
……………助かったのだろうか。
足音は外へと向かっていた。
外へ通じる戸が開いた。
そして閉まった。

2分後、電話が鳴った。
受話器を取る。
涼「はい、如月です」
信「おお、わしじゃが」
涼「どうかしましたか?」
信「いや、ついさっき綾がこちらに来て、すごい形相で薙刀を取りに来て、帰ったんじゃが」
……………………………………………………………………………………………死亡確定?

後書き

みなさんの考えてる近親相姦のラインってバラバラだと思います。
俺はおでこにキスはギリギリのラインだと思っています。
ほっぺたにしたら近親相姦確定になります。
抱擁はまあオッケーな範囲です。
その辺はlike will 3でもやってますので。
それでは次回にて。