ちゅ〜うっ☆

涼「綾〜、お風呂入ろ」
綾「はっ、はい!?」
すっとんきょうな声を上げる。
涼「いや、そんなにびっくりするような事じゃないけど…」
綾「だ、だって…その…いきなりですから…」
涼「…いや?」
綾「えっ…その…別にいやじゃないですけど…」
涼「じゃ、決まりってことで」

脱衣所にて綾が脱衣中。
涼「綾、開けるよ」
綾の了承無しで開ける。
許可を求める発言というよりも宣戦布告である。
綾「きゃあっ!」
バッと素早く脱ぎかけたブラウスを元に戻す。
涼「あれ、脱がないの?」
綾「ぬっ、脱ぎますけど恥ずかしいですから外へ出てください」
涼「えー、それじゃ面白みが無いじゃない」
綾「恥ずかしいだけですっ」
涼「そういや脱いでるところを拝んだ事ってないな」
綾「拝まなくてもいいですから出てくださいっ」
涼「やだ」
キッパリ。
綾「あぅー、涼さんの意地悪…」
で、渋々脱ぐことに。
綾「あの…あんまり見ちゃいやですよ…」
それは無理。
そもそも脱衣所は狭い。
見ないようにするのがはるかに難しい。
ブラウスを脱ぎ、スカートもするりと脱ぐ。
ふと、脱いでる最中にはっと何かに気づいたらしく、くるっと涼に対して後ろを向く。
こうすれば大事な部分をさらけ出さずに済む。
だが、それは大きな間違い。
愚策だ。
ライオンに対して背中を向けるのと同じくらい無謀である。
白く透き通った背中を見た時点で、涼はちょっとした獣になる。
まだまだ甘いな。
そう思いつつ、すっと綾の背中に近づいて、
ちゅっ
綾「ひゃあんっ!!」
涼「敵に背中を向けたらだめでしょ」
綾「そんなこといっても恥ずかしいものは恥ずかしいんですっ」

そんなこんなでなんとか脱ぎ終わり、浴槽へ。
涼「…そういえば、バスタオルはしないの?」
涼の言う通り、バスタオルは一切せず、素っ裸の状態。
綾「……どうせ取られちゃうんですから」
ならばいっそ、という半ばやけっぱちで素っ裸に状態を選んだようだ。
涼「いや、取るのも楽しみの一つなんだけど」
それはそれでほどよい娯楽が生まれる。
綾「…涼さんのえっち」
涼「それは昔からでしょ」
首筋にちゅっ
綾「ひゃうんっ!もおっ、首筋反則ですぅ」
ちゃぷんと湯船に浸かる。
涼「……んー…」
するりと綾の後ろに回り込む。
綾「…ま、またえっちな事ですか?」
涼「ん、ちょっと違うかな」
バスタオルで巻いて止めていた髪に手を触れる。
涼「ちょっと失敬」
バスタオルをほどき、綾のチャームポイントの一つである長い髪がしゅるっとほどかれる。
綾「えっ…」
ただ、当然湯船に浸かっているので首から下の部分の髪は湯にひたる。
綾「ど、どうしたんですか?」
涼「髪の毛にキスしないのは、不公平だよね」
髪の毛の一部分を湯からすくい上げ、キスをする。
綾「……っ…」
綾がぴくっと反応をする。
涼「え、なんか伝わるの?」
その反応を当然見逃すわけは無い。
綾「そういうのはないと思いますけど…なにか……その…」
涼「…嬉しいの?」
綾「…はい」
後ろにいるため綾の顔をほとんど見えないが、照れて赤いのだろう。
涼「それじゃ、もう少し…」
別の髪をすくいあげ、それにもキス。
綾「んっ…」
今度は綾のうなじに近い箇所にも。
綾「っ……ん…」
そして、髪をどかしてうなじの部分にも。
綾「ゃぁんっ…」
ふと綾の肩を見てみると、キスの連続によるものなのかはわからないが、熱っぽく見える。
涼「背中、流そうか?」
綾「ぁ…はい…」
軽くぽーっとなった綾を覚まし、浴槽から上がる。
綾「お願い…しますね…」
椅子に座り、こちらに背中を向ける。
肩から背中、腰からお尻の部分が露になる。
白く透き通っているように見える。
こういうのを美肌というのだろうか。
見とれていると湯冷めしてしまいそうなので早々に洗う。
力はあまり入れず、ほわほわと洗う。
ガシガシと洗ったらキズモノになってしまいそうだった。
背中全体を洗い終え、浴槽のお湯を洗面器ですくい、流す。
若干泡が残ったのでもう一回。
泡は完全になくなった。
綾「終わりました?」
涼「…仕上げっ」
背中に、ちゅっ
綾「にゃぁんんっっ!」
完全に不意をつかれたらしく、びくんと跳ねる。
綾「あぅ〜、涼さん…変なスイッチ入っちゃいます…」
自分としては入った方がいいのだけれども。
涼「…それなら、入れちゃいます」
綾を抱き上げ、そのまま浴槽に入る。
そのまま沈み、きゅっと抱く。
綾「……りょうさんのえっち」
一連の動作で綾にスイッチが入ったようだ。
涼「えっちで上等だよ」
綾の唇にキスをする。
そのまま舌を綾の口内に挿し込み、綾の口内を楽しむ。
その気になった綾が抵抗するかのように、綾の舌がこちらの舌に絡めてくる。
綾「んんっ…はぁっ…ん……っ」
唇を離し、今度は上唇を軽く吸う。
綾「んむぅ…んん…っ…」
吸う動作から一転、下唇に対して、舌で舐める。
綾「はっ…んゃっ…」
唇から下へとずらしていき、首にキス。
そしてそのまま強く吸う。
綾「んゅっ…!」
綾の息がずいぶんと荒い。
綾「あぅぅ…のぼせちゃいます…」
浴槽につかりっぱなし+怒涛のキスでかなり茹で上がっている。
涼「大丈夫。ちゃんと介抱してあげる」
耳元で囁き、そのままキス。
綾「んっ…んゅぅっ…!」
耳たぶを、唇だけで噛む。
要するに、はむはむ。
綾「ゃぁっ…んん…っ…に…ゃあ…あんっ…!」
ぽてっと涼に身体を預けた。
すっかりのぼせたようだ。
涼「…さて、あがるとしますか」
綾を抱き上げて立ち上がった瞬間、
くらっ
涼「うおっ…あぶねっ」
こっちも限界。
もう少しでエライ事になりそうだった。

綾「……ん…」
涼「あ、起きた?」
目覚めたのはベッドの中。
服装は当然素っ裸。
綾「…たしか…お風呂で…」
涼「うん。のぼせたんだ」
綾「あ…ごめんなさい…ぽてってなっちゃいました…」
涼「ううん。俺もちょっとやり過ぎちゃった」
綾「そんな事はないですよ……ちょっと気持ちよくなりすぎました…」
先程のお風呂でのにゃんにゃん騒動を思い出し、真っ赤になる。
涼「…さすがにアレは嫌?」
綾「そ、そんな事はないです。ですけど…」
涼「…けど?」
綾「…のぼせない方法とか…考えてくださいね」
言いたい事を言って、ぽふっとこちらの胸元に顔を埋める。
もう一回+もっとじっくりというおねだり。
涼「もちろん。それが旦那の務めだもん」
綾の頭をふわふわと撫でる。
綾「……おやすみなさい」
にゃんにゃん騒動で体力を使い切ったためか、すぐに綾は眠りに落ちる。
涼「…ふわぁ…」
こちらも欠伸をして、目を閉じた。
のぼせない方法、考えるかな。
楽しい悩み事を考えつつ、眠りに落ちた。

後書き

『これお前の芸風じゃないだろ』『頭の悪いタイトルだな』とか言われそうです(笑)。
まあ、そもそもこのタイトルってキミキスで同人を出すならこんなタイトルって考えてたやつです(笑)。
実際は☆ではなくハートマークですが、このPCの世界ではハートマークは存在しないので☆はハートマークと思いねぇ(笑)。
さて、次回は完全に18禁版になります。
『また頭の悪いタイトルだ』とか言われそうなタイトルになります(笑)。
それでは次回にて。