シークレットタイム

綾「♪〜」
さっさっとほうきを掃いていく。
後は玄関回りを掃除すれば今日の掃除は終わる。
その後は洗濯物をしまって、今日の晩御飯の仕度。
主婦というのもなかなか大変だ。

掃除終了。
綾「あとは洗濯物…」
ぽつっ
雨だ。
急がないと。

ばたばたと廊下を走る。
はしたないけど状況が状況だ。
洗濯物を干してある庭へと出る。
すでに雨の勢いは強い。
綾「早くしないと!」
大慌てで洗濯物をしまう。
よりにもよって、今日は洗濯物が多い。
わたわたとしまっているうちにあっという間に綾の服はビショビショ。
洗濯物をしまい終わった時には全身ビショ濡れになってしまった。
綾「くしゅっ!」
クシャミが出てきた。
かなり身体が冷えている。
洗濯物をたたむ前にシャワーを浴びよう。

水分を吸収し、重たくなった服を脱ぐ。
ブラウスとスカートも脱ぐ。
下着の方を触ってみる。
………こっちの方も濡れてしまっている。
…とりあえず代えの下着と服を持って…。
綾「くしゅんっ!」
そんな余裕はないようだ。
代えの服は後でいいだろう。

綾「ふう………」
シャワーを浴び、ほかほか状態で風呂場から出る。
とりあえず代えの服を用意して、それから……
涼「ただいま〜」
あっ、涼さんが帰ってきちゃった!
そんなに長湯しちゃったの!?
と、とにかく急いで晩御飯作らないと。
でも服が………あっ。
エプロンだけ椅子にかかってる。
お昼御飯作った後そのままにしたんだ…。
とりあえずこれをつけて……。
よし、急いで晩御飯の仕度を。

すたすたと足音が近づく。
かちゃっ、とドアが開く。
綾「お帰りなさい、涼さん」
涼「ああ、ただい………………………」
涼さんの言葉が止まった。
それはまあ、こんな格好…………え?
私、今どんな格好だったっけ…。
えーと、とりあえず裸で、あとはエプロンだけ。
…………………………え?
え?え?ええっ!?
そ、そ、それって……裸エプロン!!??
涼「……疲れてるみたいだ。裸エプロンになってる綾がこんなところにいるわけない」
そう言ってふらりと台所を出ていった。
……興奮しちゃってニャンニャンされるよりは良かったのかな…。

後書き

いつか裸エプロンネタを書きたいなとは考えていましたがようやくできました。
これ書いてる時期が『A.O.R.』(自分用のサイトの小説)書き終えた時でしたのでまだそういう方向(笑)になっていたのが書けた理由でしょう。
次はほんわかしたいの書きたいものですね。
それでは次回にて。